HP Pavilion Gaming Desktop 790 性能レビュー
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HP(ヒューレット・パッカード)には2タイプのゲーミングPCがあります。ひとつはOMENシリーズ、もうひとつはPavilion Gamingシリーズです。おそらく今後また変わってくるのでしょうけど、2018年現在はOMENシリーズがハイスペック、Pavilion Gamingシリーズがミドルスペックみたいな位置付けです。
最新のPavilion Gaming Desktop 790にはGTX1060搭載の「パフォーマンスモデル」とGTX1070搭載の「パフォーマンスプラスモデル」があります。今回は校舎のPavilion Gaming Desktop 790 パフォーマンスプラスモデルをレビューします。
HP Pavilion Gaming Desktop 790はこんな方におすすめ!
ある程度小型なデスクトップを使いたい!
そこそこ重いゲームをプレイする予定!
予算25万円以内に収めたい!
HP Pavilion Gaming Desktop 790のスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | Core i7-8700 |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX1070 8GB | 16GB PC4-21300 |
ストレージ | チップセット |
512GB NVMe M.2 SSD + 2TB HDD | インテル H370 チップセット |
光学ドライブ | 電源 |
DVDスーパーマルチドライブ | 500W 80PLUS GOLD |
RTX2070、RTX2080、RTX2080Tiがすでに発売されている現状なので、一つ前の世代であるGTX1070を選ぶのは微妙に思えるかもしれません。ただRTX20シリーズを搭載したゲーミングPCは全体的にまだ高額で、逆にGTX10シリーズが値下がりしている傾向があるため、実は買い時ではあります。
GTX1070でもすべてのゲームを遊べる性能です。事実、一番重いゲームであるFF15の推奨スペックを見ると、GTX1060 6GBが指定されています。つまりGTX1070は推奨スペックをクリアしています。それに、そこまで重くないゲームが大半ですから、GTX1070はまだまだ現役です。
グラボ以外のパーツを見ると、かなり高性能なことがわかります。例えばメモリはしっかり16GBですし、高速なNVMe SSDが採用されています。ただWindows10 Proなのは謎です。ゲーミングPCにはWindows10 Homeのほうが安くていいと思います。
ストレージの速度
SSDとHDDの速度をCrystalDiskMarkで計測しました。
SSDの速度
SSDは「Intel SSD Pro 6000p」でシーケンシャルリードが1140MB/s、シーケンシャルライトが551MB/sです。HP用のOEMみたいです。NVMe SSDの割には遅いですね。でもSATA SSDよりもシーケンシャルリードは2倍も高速です。
HDDの速度
HDDは「東芝 DT01ACA200」でシーケンシャルリードが205MB/s、シーケンシャルライトが204MB/sです。
HP Pavilion Gaming Desktop 790の外観
次にHP Pavilion Gaming Desktop 790の外観や接続端子のレビューをしていきます。
PCケースは随分とスリムです。一般的なミニタワーよりもさらに一回り小型に見えます。全体のサイズは幅155 × 奥行き390 × 高さ369 mmです。
電源を入れると緑色に光ります。
正面には電源ボタン、スピーカー出力、マイク入力、USB3.1 Gen 1が2つ、USB3.1 Gen 2が2つ、USB3.1 Type-C、メディアカードリーダーがあります。正面側にUSB3.1が揃っているゲーミングPCは初めて見ました。細かいところまで高性能にしているのはさすがHPですね。
この左側にはDVDドライブがあります。
上部は何もありません。
左側には細かいメッシュがあります。
開け方が特殊で苦労しました。
CPUクーラーはトップフローです。なぜか斜めになっています。HDDが縦に設置されているのは珍しいです。スペースを上手く活用しています。
グラフィックボードを支える仕組みが備わっています。揺れにも強くなるので嬉しい機構です。
右側です。
背面です。接続端子の出方から察するにマザーボードもOEMっぽいです。
マザーボードのバックパネルにはライン入力、ライン出力、マイク入力、LANポート、USB2.0が2つ、USB3.1が4つです。
GTX1070の映像出力端子はDVI-D、HDMI、DisplayPortが3つです。
HP Pavilion Gaming Desktop 790の温度
ベンチマークソフトを1時間動作させて各パーツがどれくらいまで温度が上がるか計測しました。CPU(Core i7-8700)は最大97℃、SSDは最大70℃、HDDは最大41℃、GTX1070は最大83℃まで上がりました。
CPUとSSDの温度が異常に高いです。SSDはM.2なので仕方がないにしても、CPUはどうにかしたいです。でもCPUクーラーの変更すらできません。
HP Pavilion Gaming Desktop 790のベンチマークスコア
HP Pavilion Gaming Desktop 790の性能をベンチマークソフトで評価しました。解像度はどれも1920×1080です。
FF15ベンチマーク
高品質 | 5242 |
---|
FF15は高品質だと「やや快適」の評価でした。一番低い画質にすればカクカクすることなくプレイ可能です。
FF14ベンチマーク
最高品質 | 高品質 | 標準品質 |
---|---|---|
15372 | 16213 | 19875 |
FF14ベンチマークはCPUのおかげなのか、GTX1070搭載ゲーミングPCのなかではとても高いスコアが出ました。GTX1070なら14000弱のイメージでした。
PSO2ベンチマーク
設定6(最高画質) | 設定5(高画質) | 設定3(標準画質) |
---|---|---|
84681 | 100620 | 129325 |
PSO2ベンチマークも驚くほど高いスコアです。GTX1070で8万越えは初めてです。
ドラクエ10ベンチマーク
ドラクエ10は22387です。
MHFベンチマーク
MHFベンチマークは38330でした。GTX1070Ti + Core i7-8700なら43000くらいです。
3DMARK TimeSpy(DirectX12)
総合スコア | Graphics score | CPU score |
---|---|---|
5927 | 5730 | 7367 |
DirectX12用ベンチマークのTimeSpyでは「上位43%」の評価でした。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
総合スコア | Graphics score | Physics score |
---|---|---|
15186 | 16915 | 19664 |
3DMARK FireStrikeの評価では「上位16%のパソコン」です。GTX1060だったら11000くらいです。つまりこのゲーミングPCのほうが約38%もハイスペックです。旧世代グラボながらもしっかり使える高性能PCです。