「PCから火花」は本当に起こるのか?出火ポイントは?
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「PCから火花が出た」というお話、きいたことがありませんか?最近は少なくなりましたが、10年ほど前までは時々耳にしましたね。PCからの出火はとても危険なので、絶対に防ぎたいところ。
そこで、PCから火花が出た事例の紹介と、出火しやすいポイントについて解説します。
PCから火花が出た実話の例
過去15年ほどの間にPCから火花が出たという話は、6回ほど聞いたことがあります。すべて知人や、知人の知人といった人づての話ですね。私自身は経験したことがありません。
ただ、火花が出たPCの修理を手伝ったことはありますし、実際に中を見たこともあります。その経験を踏まえた実例を紹介します。
電源から火花が出た
6例中2例がこれでしたね。今の電源は滅多なことでは火花など出ませんが、2000年代から2010年代初頭にかけてはたまに耳にしました。
MMORPGが流行していた時期だったので、長時間の連続稼働中にPCの背面(つまり電源の部分)からバチバチっと火花が散り、そのままPCが停止してしまうというもの。
分解してみると、電源の内部のホコリが出火原因だったようなのですが、そもそも聞いたこともないようなメーカーの電源なうえに、とても汚かったです。
ホコリが溜まりやすい構造になっていたことや、長い間掃除をしていなかったこと、回路の作りが雑だったことなどが原因だと考えられます。
GPUから火花が出た
GPUからの出火も1度だけ聞いたことがあります。電源のように火花が見えるわけではありませんが、「なんか焦げ臭いな」とPCを開けてみるとGPUの背面が焦げていたそうです。
ファンが装着されていない背面が焦げることがあり、こちらも原因はホコリですね。
ファンから出火
ファンの回転を支えているベアリングの部分にホコリが付着し、摩擦で熱を帯びて出火することもあります。
電源の出火と似ていますが、こちらはケースファン全般に言えることなので、古いファンを清掃なしで使い続けるのは辞めましょう。
出火しやすいポイントと原因
ここまでの流れで大体わかると思いますが、出火しやすいポイントは以下3つです。
- 電源ユニット
- ファン(ベアリング部分)
- ホコリが堆積しやすい回路部全般
ファンに関しては摩擦熱が原因だと思われますが、そのほかの2つは「ホコリが堆積し、水分を吸収してさらに固まり、ICチップ同士がくっついて導通し、火花が散る」というのが出火の根本原理だと思います。
簡単にいえば、ホコリで回路同士がつながることでショートを起こして火花が出るわけですね。電源やGPU背面、マザーボードなどで起こりやすい症状です。
もっとも、今のPCは品質があがっているので滅多なことでは出火などしませんが、あまりにも汚い状態が続くとリスクが高くなることは間違いないです。
特にホコリの堆積は非常に危険ですので、3か月~半年に1度はエアダスターなどで清掃するようにしましょう。ケースファンも5年程度で一度は入れ替えたほうが良いかもしれないですね。