無線と有線を比較!オンラインゲームのネット回線は速度・ping・安定性で決めよう
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無線なんてありえない?有線が常識?ネット回線の議論に終止符を
いくらハイスペックなゲーミングPCを使っていても、インターネット回線がヘボかったらオンラインゲームを楽しめません。むしろゲーミングPCが勿体無いレベルです。
インターネット回線が酷いとカクカクしたり、敵がワープしているように見えたり、あるいはサーバーから落ちてしまったりと、良いことなど1つもありません。
自分だけでなく、同じチームのメンバーに迷惑がかかりますし、相手側からしてもワープしたりカクカクしたり見えるわけですから、そんなプレイヤーと一緒にプレイしたいとは思いません。
だから私はオンラインゲームをやる上で、ゲーミングPCと同じくらいインターネット回線が重要だと考えています。ではオンラインゲームに向いているインターネット回線ってどういうものでしょうか。
オンラインゲームにおけるインターネット回線の三大要素
一般的に「良いインターネット回線=高速」というイメージがあります。しかしオンラインゲームではインターネット回線の速度は重要な要素のひとつでしかありません。
注目すべきは「速度」「ping(レイテンシ)」「安定性」の3つです。
速度 – 速ければ速いほど嬉しい
オンラインゲームをプレイしている時は速度って別に重要ではありません。サーバーとやり取りするデータなんて容量が少ないですからね。
ただ、オンラインゲームをする前の準備段階で、高速か低速かで差が出ます。ゲームクライアントのダウンロードやアップデートです。面白いゲームを見つけてすぐにプレイしたいのにダウンロードに丸一日、アップデートにさらに1日かかっていたら気持ちが萎えます。
実際近年、ゲームクライアントのデータ容量は重くなる一方です。50GBが当たり前の時代です。アップデートも頻繁にあります。だからインターネット回線は高速なほうが絶対にいいです。
ping – 有利不利に影響する
pingとはインターネットの応答速度です。ping50ならサーバーとのデータの往復に0.05秒かかることを意味しています。オンラインゲームで「ラグい!」と感じるのは、ほぼpingの上昇が原因です。
ping50までなら充分快適です。私はping70を越えるとFPSでラグいなと感じます。ping100を越えるとFPSはプレイしたくありません。
pingがプレイにどれくらい影響するかはゲームのジャンルやゲームのネットワークコードに依存するため一概には言えませんが、pingが低ければ低いほど競技性の高いオンラインゲームでは有利になれます。
FPSやMOBA、格闘ゲーム等ではpingを重視すべきです。MMORPGやMORPGでも対戦になるとpingの影響を感じます。昔、World of Warcraftをプレイしていた時(アメリカサーバー)、スタンスキルを連打しながら敵に近付いても、絶対に敵のスタンスキルを先にくらって動けなくなり、「あぁ、こりゃ無理だわ・・・」と絶望したことをよく覚えています。
安定性 – 唐突にラグくなるのはストレス
3つ名は安定性です。例えば昼間は快適だけど、オンラインゲームのサーバーにプレイヤーがたくさん集まる夜の時間帯に重くなると非常にストレスです。
また、回線が不安定でパケットロスが頻繁に発生すると一気にラグくなります。パケットロスとはデータの塊を受け取れないことを意味します。カクカクどころかワープするレベルはパケットロスが原因なことが多いです。
有線であればパケットロスが発生することはほぼありません。無線だと何かしらの理由でパケットロスが発生することがあります。しかしながらオンラインゲームのネットワークコードはパケットロスを前提とした作りになっています。
例えば、1パケットずつ送信するのではなく、前の9パケットを含めた合計10パケットをまとめて送ることにより、パケットロスが発生してもあとから補完できる仕組みを採用しているオンラインゲームもあります(PSO2がこんな仕組みだったと思います)。
有線LAN、無線LAN、ポケットWiFiを比較
よく「無線でオンラインゲームをやるなんて非常識!」なんて言われますが本当でしょうか?私も無線にはあまり良い印象を持っていません。
でもイメージだけで語るのはよくないことです。そこで検証してみることにしました。
「Internet Speed Test」で計測しました
Internet Speed Testという英語のサイトがあります。以下の4項目を測定できます。
- ping
- ダウンロード速度
- アップロード速度
- パケットロスの頻度
自分のインターネット回線がどれくらいオンラインゲームに適しているか判断するのにぴったりなサイトではないでしょうか。ちょっとだけ注意が必要なのがpingです。アメリカのサーバーとの応答速度を測定するため、あまり参考になりません。
そこでpingは別途コマンドプロンプトのpingコマンドで計測しました。
テスト環境
さて問題はテスト環境です。今回私が用意したのは以下の3つです。
有線LAN | フレッツの光回線。プロバイダはオープンサーキット。最大100Mbps。「モデム – ケーブル – ルーター – ケーブル – ゲーミングPC」というネットワーク構成。 |
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無線LAN | 有線LANとほぼ同じ。無線子機をゲーミングPCのUSB端子に挿して、無線LANルーターと接続。IEEE802.11ac、5GHz帯。ルーターとゲーミングPCの距離は約3m。障害物は机の足(木製の壁で約3cmの厚さ)。 |
ポケットWiFi | 何年も前に契約したE-Mobile(現ワイモバイル)のデータ端末。最大速度はおそらく40Mbps。ゲーミングPCのUSB端子に接続して使用。 |
こんな感じでデスクトップの手前側に無線子機を接続して、右側に机の足が壁のようになっています。で、この右側3メートル辺りに無線LANルーターがあります。テストした場所の環境はマンションの11階で角部屋です。オフィス街の端っこなので電波の通りは良いはずです。
有線LANの場合
テスト項目 | 結果 |
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レイテンシ / ping | 120ms |
ダウンロード速度 | 54.8Mbps |
アップロード速度 | 36.5Mbps |
パケットロス | 0 |
コマンドプロンプトでは「www.google.co.jp」に対し、pingを10回送信しました。ping6で綺麗に揃いました。
無線LANの場合
テスト項目 | 結果 |
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レイテンシ / ping | 126ms |
ダウンロード速度 | 42.9Mbps |
アップロード速度 | 34.4Mbps |
パケットロス | 0 |
コマンドプロンプトではping8が多かったです。有線LANよりも無線LANのほうが若干pingが上昇しましたが、そこまで気にする値ではありません。
ポケットWiFi(E-Mobile)の場合
テスト項目 | 結果 |
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レイテンシ / ping | 137ms |
ダウンロード速度 | 7.8Mbps |
アップロード速度 | 13.4Mbps |
パケットロス | 0 |
コマンドプロンプトでは平均ping28となりました。
ポケットWiFiやテザリングはおすすめしません
あくまでも一例でしかありませんが、今回のテスト結果を見るとポケットWiFiやテザリングはやめておいたほうが良さそうです。平均ping28という数値だけ見ると低いものの、実際のオンラインゲームでは有線LANでping50くらいになります。
となるとポケットWiFiならping70以上になると予測できます。MMORPGならまだしもFPSをプレイするなら、私はポケットWiFiだと不安です。
そしてpingより遥かに問題なのが制限です。最新のWiMAX2を使えば速度に関して問題がなくても、3日で3GBという制限があります。ゲームクライアントなんてまともにダウンロードできるはずがありません。アップデートする度に制限にかかって超低速になってしまいます。
基本は有線LANがおすすめ!でも無線LANでも大丈夫
よって結論としては有線LANか無線LANがおすすめです。有線と無線を比較してもほとんど変わりませんでした。ただ、当然有線LANが最強です。何か理由がない限りは有線LANにしましょう。無線LANは環境に依存するので、あなたの自宅ではまた全然違う結果になるかもしれません。
例えば無線LANルーターが1階のリビングルームにあって、ゲーミングPCは2階にある場合、建物の構造によっては非常に不安定になるでしょう。なんとか頑張ってLANケーブルを引っ張ってくるとか、高性能な中継器を使うとか何かしらの対策が必要になります。
NURO光はオンラインゲームにおすすめ
私がこれまで使ったことのあるインターネット回線ではNURO光が一番良かったです。速度を計測したら300Mbps以上出てましたし、pingもかなり低かったです。
逆に某ケーブルテレビの回線は最悪です。同級生が契約していて、遊びに行った時にオンラインゲームをやらせてもらったらカクカクどころの騒ぎではありませんでした。ワープは当たり前、キャラクターが空中で固まってそのままコネクションロス・・・。
現状のインターネット回線に不満を持っているなら、NURO光のような超高速な回線に乗り換えることを強くおすすめします。遅くて不安定な回線でオンラインゲームをやるのは時間の無駄、ストレスの原因でしかありませんからね。