ダブル水冷!G-Tune NEXTGEAR i650GA7-SP-DL 性能レビュー
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ゲーミングPCの温度に注意を払っていますか?ゲーミングPCは大抵の場合、格安パソコンよりも温度が高くなりやすいのです。高性能なCPUにグラフィックボードとTDPの高いパーツが搭載されていることが原因です。
普通ならケースファンを増やしたり、冷却効果の高いファンにカスタマイズすることで対策するでしょう。しかし水冷という選択肢もあります。今回はCPUもグラフィックボードも水冷仕様のNEXTGEAR i650GA7-SP-DLをレビューしていきます。
NEXTGEAR i650GA7-SP-DLはこんな方におすすめ!
熱暴走でカクカクさせたくない!
すべてのゲームを高画質でプレイしたい!
SSD搭載モデルを選びたい!
NEXTGEAR i650GA7-SP-DLのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 64bit | Core i7-6700K(水冷) |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX1070 8GB(水冷) | 16GB |
ストレージ | チップセット |
240GB SSD + 2TB HDD | インテル Z170 Express |
光学ドライブ | 電源ユニット |
DVDスーパーマルチドライブ | 700W(80PLUS BRONZE) |
お手本のようなハイスペックゲーミングPCです。先日発表されたBF1推奨スペックから考えても、今後はこれくらいのCPU、メモリ、グラフィックボードが標準になってくるでしょう。
最大の特徴はダブル水冷です。CPUクーラーが水冷になっているパソコンはたまに見かけます。でもNEXTGEAR i650GA7-SP-DLはCPUだけでなくグラフィックボードのGTX1070の水冷仕様になっています。
BTOゲーミングPCでダブル水冷のデスクトップを用意しているのはG-Tuneだけだと思います。他のBTOメーカーでは見たことがありません。「部屋が暑くなりやすい」「夏に熱暴走を発生させたくない」という方にダブル水冷はおすすめです。
NEXTGEAR i650GA7-SP-DLの温度
「水冷って本当に温度が低くなるの?」と疑問を持ったあなたのために、温度を計測しました。ただ、パーツの温度は室温や負荷によって大きく変わるので参考程度に留めてください。
今回はFF14ベンチマークや3DMARK等のベンチマークソフトを1時間くらい走らせました。温度測定に使用したソフトはHW MONITORです。(9月に計測。エアコンは27度設定。ちょっと暑い環境でした。)
CPU(Core i7-6700K)の温度
コアによってバラツキがあるものの、平均すると最大60度くらいでしょうか。しかもすぐに30度台まで下がっています。ベンチマークソフトで負荷をかけたら70度を越えるのが普通だと思っていたので、水冷クーラーの威力がよくわかる結果です。
グラフィックボード(GTX1070)の温度
さらに凄いのがGTX1070です。グラフィックボードに最も負荷がかかっているはずなのに最大で54度までしか上がっていません。過去の計測結果を掘り起こしてみたところ、GTX1070(ノート)で最大81度、GTX970(空冷)で最大72度、GTX980(空冷)で最大81度でした。
温度が高くなるとパーツに負担がかかり、寿命を縮める危険性があります。また、クロック数が自動的に低くなって本来の性能を発揮できません。だから54度までしか上がらない水冷ゲーミングPCなら性能を100%発揮できますし、熱暴走でカクカクする心配もありません。
うーん、予想以上にダブル水冷の性能が素晴らしいです。
ストレージの速度
NEXTGEAR i650GA7-SP-DLのストレージは240GB SSDと2TB HDDです。それぞれの速度をCrystalDiskMarkで計測しました。
SSD
SSDのシーケンシャルリードは528MB/s、シーケンシャルライトは518MB/sです。どちらも500MB/sを越えているのでサクサク感を堪能できます。
HDD
HDDのシーケンシャルリードは192MB/s、シーケンシャルライトは187MB/sです。デスクトップゲーミングPCのHDDはどれもこれくらいの速度です。
NEXTGEAR i650GA7-SP-DLの外観
次にNEXTGEAR i650GA7-SP-DLの外観や接続端子のレビューをしていきます。
正面はパカーっと開きます。DVDスーパーマルチドライブを使うときと、吸気口であるメッシュを掃除する時くらいしか開きません。
で、そのメッシュはワンタッチで取り外せるので、お掃除ラクラクです。内側のファンも掃除できる良い設計です。
上部は電源ボタンと接続端子の類があります。
写真右下のが電源ボタンです。その奥にマルチカードリーダー、USB3.0が2つ、USB2.0が2つ、マイク入力、スピーカー出力があります。
左側にはファンレスの吸気口があります。ケースファン取り付けのカスタマイズはできないようです。
内部を見てみましょう。黒くて極太のケーブルに水冷クーラーの循環液が流れています。
空冷クーラーがないのでCPUはすっきりしています。
GTX1070からもニョロっとケーブルが出ています。「水冷は空冷よりも静音だろう」と思うかもしれませんが、微妙なラインです。確かにファンの数は減っているのですが、実際にゲーミングPCを起動させると音の大きさにそこまで差があるようには感じませんでした。
拡張スロットはPCI Express x16が1つ(x4として動作)、PCI Express x1が4つ空いています。
背面です。一番上の内側にラジエーターがあります。
マザーボードの接続端子はPS2、USB3.0が4つ、USB2.0が2つ、LANポート、サウンド関連です。
GeForce GTX1070の映像出力端子はDVI-D、HDMI、DisplayPortが3つです。
NEXTGEAR i650GA7-SP-DLのベンチマークスコア
GeForce GTX1070の性能をベンチマークソフトで検証しました。水冷クーラーを搭載したことによって、ほとんど同じパーツ高性能ゲーミングPCよりも高いスコアが出るかどうかに注目しました。
DX11 最高品質 | DX11 高品質 | DX11 標準品質 |
---|---|---|
17540 | 18838 | 24654 |
DX9 最高品質 | DX9 高品質 | DX9 標準品質 |
19938 | 20326 | 26600 |
FF14ベンチマークはすべての設定で「非常に快適」です。GTX1070搭載ゲーミングPCの中では歴代1位のスコアです。
設定6(最高画質) | 設定5(高画質) | 設定3(標準画質) | 設定1(低画質) |
---|---|---|---|
68517 | 87814 | 114395 | 198861 |
PSO2ベンチマークも非常に高いスコアです。一部のGTX1080搭載ゲーミングPCのスコアを越えています。
ドラクエ10は21092です。これもGTX1070で一番高いスコアです。
MHFベンチマークは36796です。MHFもGTX1070で一番高いスコアです。あれ、とんでもなく凄いのではないでしょうか・・・。
3DMARKの評価では「上位11%のパソコン」です。NEXTGEAR i650GA7-SP-DLのFireStrikeが15093だったのに対し、似たようなパーツのゲーミングPCが14462でした。若干ではありますがやはりスコアが高くなっています。
一例で全体を語るのは愚かなことです。でも少なくともこのゲーミングPCは過去にレビューしたGTX1070搭載ゲーミングPCを上回る性能を持っています。まず間違いなくダブル水冷のおかげでしょう。熱対策と性能にこだわるPCゲーマーにおすすめです。
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