DELL ALIENWARE AURORA スプレマシー VR 性能レビュー
RTX2080 + Core i9-9900Kのハイエンドデスクトップ!
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ALIENWAREのデスクトップゲーミングPCはAURORAシリーズとAREA-51シリーズの2つです。AURORAがミドルタワー、AREA-51がフルタワーということもあり、普通はAURORAを選びます。
今回はALIENWARE AURORA スプレマシー VRをレビューします。BTOゲーミングPCよりもたくさんの優れたところがあるとわかったので、丁寧に評価していきます。
ALIENWARE AURORA スプレマシー VRこんな方におすすめ!
激重ゲームを遊べるゲーミングPCが欲しい!
熱対策をしっかりしたい!
デスクトップを無線LAN接続したい!
ALIENWARE AURORA スプレマシー VRのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 Home 64bit | Core i9-9900K(水冷) |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce RTX2080 8GB | 16GB(PC4-21300) |
ストレージ | チップセット |
512GB NVMe M.2 SSD + 2TB SSHD | 不明 |
光学ドライブ | 電源ユニット |
DVDドライブ | 850W |
どうやらすでに「ALIENWARE AURORA スプレマシー VR」は販売終了していて、代わりに「ALIENWARE AURORA スプレマシー・RTX搭載」があります。Core i9-9900Kは共通していて、RTX2080かRTX2080Tiかという違いです。
AURORAのRTX搭載モデルはすべてオーバークロックされているので、おそらくこのRTX2080もオーバークロック済みです。またCPUクーラーは水冷です。空冷よりも水冷のほうが冷却性能が高く、夏にも強いゲーミングPCだと言えます。
そしてデスクトップゲーミングPCとしては非常に珍しく、なんと無線LAN子機が内蔵されています。つまりLANケーブルだけでなく、WiFiでもインターネットに接続できます。ルーターからLANケーブルを引っ張ってこられない人に嬉しいゲーミングPCです。
ストレージの速度
ALIENWARE AURORA スプレマシー VRのストレージは512GB NVMe M.2 SSDと2TB SSHDです。どれくらい速度の違いがあるのかCrystalDiskMarkで計測してみました。
SSDの速度
SSDはメーカー・型番が不明で、シーケンシャルリードが3512MB/s、シーケンシャルライトが1851MB/sです。読み込み速度は最上位です。3500MB/sなんて速度は滅多に見ません。それにしても最近は型番が表示されないSSDが増えてきた気がします。
HDDの速度
HDDは「東芝 DT01ACA200」で、シーケンシャルリードが201MB/s、シーケンシャルライトが200MB/sです。
ALIENWARE AURORA スプレマシー VRの外観
次にALIENWARE AURORA スプレマシー VRの外観や接続端子のレビューをしていきます。
全体の寸法は、高さ: 472.52 mm x 奥行き: 360.5 mm x 幅: 212 mmです。やや背の高いミドルタワーケースです。
宇宙人マークが電源ボタン、その下にDVDドライブが設置されています。
上部は全体が排気口になっています。CPUベンチマークソフトを動作させたら、「掃除機か!?」ってくらい爆音でファンが回転し、急激に排気が始まったので驚きました。だからデスクトップの上に物は置かないほうがいいです。
上部の手前にはUSB3.1が3つ、USB3.1 Type-C、ヘッドホン出力、マイク入力があります。正面側のUSB端子が全部3.1ってところも高級仕様だなと感じます。普通はUSB3.0です。
左側です。電源を入れると3本のラインが光ります。
左側を開けてみました。開け方はちょっとわかりにくいので、「Alienware Aurora R5のケース(サイドパネル)を開ける方法」で解説しています。
で、このように二段階かけてパーツに辿り着きます。
CPUクーラーは水冷、メモリはHyperX製の16GB x 1 です。マザーボードの「IPCFL-SC/R」について調べてみてもALIENWARE製ってことしかわかりませんでした。どこかのOEMだと思うんですけどね。
RTX2080はブロワーファンです。
グラフィックボードの下に2.5インチシャドウベイが2つあります。
Z390チップセットなのでSLI(NVLink)に対応しています。
右側です。こちらも光ります。
背面です。土台がしっかりしていて非常に揺れに強いデスクトップだと感じました。インシュレーターに比べると全然滑りません。
マザーボードのバックパネルにはUSB2.0が5つ、USB3.1 Gen1が3つ、USB3.1 Gen2、USB3.1 Type-C、LANポート、サウンド関連があります。
GeForce RTX2080の映像出力端子はUSB Type-C、HDMI、DisplayPortが3つです。
ALIENWARE AURORA スプレマシー VRの温度
3DMARK FireStrikeを動作させながらRTX2080の温度を計測しました。CPU(Core i9-9900K)の平均温度は47.1℃、最大温度は78℃です。一時的に上昇してもすぐにすっと下がっています。水冷クーラーが良い仕事をしています。
RTX2080の平均温度は66.0℃、最大温度は82℃です。オーバークロックしているのに普通の温度です。
ALIENWARE AURORA スプレマシー VRのベンチマークスコア
ALIENWARE AURORA スプレマシー VRの性能をベンチマークソフトで評価しました。解像度はどれも1920×1080です。
CINEBENCH R15 / R20
CINEBENCH R15 | CINEBENCH R20 | |
---|---|---|
マルチスレッド | 1905 cb | 4153 cb |
シングルコア | 204 cb | 488 cb |
Core i9-9900Kの性能です。R15のマルチスレッドは2000を越えるかと予想してましたが駄目でした。でも誤差の範囲でしょう。
FF15ベンチマーク
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 |
---|---|---|
9321 | 11831 | 13963 |
FF15ベンチマークは高品質と標準品質だと「とても快適」、軽量品質だと「非常に快適」の評価です。不思議なことに同じRTX2080 + Core i9-9900KのゲーミングノートPC「ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VR」に負けています。
FF14ベンチマーク
最高品質 | 高品質 | 標準品質 |
---|---|---|
17137 | 17315 | 20683 |
FF14ベンチマークはすべて最高評価です。ただ、RTX2080 + Core i7-9700Kの「ガレリア ZG」に負けています。本当にオーバークロックされているのか怪しくなってきました。
PSO2ベンチマーク
設定6(最高画質) | 設定5(高画質) | 設定3(標準画質) |
---|---|---|
102391 | 127318 | 189616 |
PSO2ベンチマークは文句なしです。久々に設定6で10万を越えてくれました。
MHFベンチマーク
MHFベンチマークは61470です。Core i7-9700K + RTX2080より10%くらい高いスコアが出ました。
3DMARK TimeSpy(DirectX12)
総合スコア | Graphics score | CPU score |
---|---|---|
9664 | 10105 | 7750 |
DirectX12用ベンチマークのTimeSpyは「上位11%」の評価でした。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
総合スコア | Graphics score | Physics score |
---|---|---|
21581 | 24421 | 23600 |
3DMARK FireStrikeの評価では「上位4%のパソコン」です。さすがはハイエンドゲーミングPCです。もっと高性能を目指すならRTX2080Tiがありますけど、現状RTX2080で十分です。高級仕様のデスクトップゲーミングPCが欲しい方は候補のひとつに加えてください。