PCIスロットの空きを有効活用する方法
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あなたのPCにはPCIスロットの空き、ありませんか?私はここ5年ほど、グラボ以外にPCIスロットを使うパーツがないので常に空いています。
以前はサウンドカードなどが定番でしたが、今はオンボードサウンドの音質が上がったのでサウンドカードは要らないことが多いですからね。
そこで今回は、PCIスロットの空きを有効活用する方法について考えてみました。
普通に考えれば「SSD増設」が無難
PCIスロットは非常に自由度が高い場所で、サウンドカード・LANボード・ライザーカードなどさまざまなパーツが取り付けられます。
しかし、オンボードサウンドの品質が上がり、オンボードのLANポートでも十分な通信速度が確保できるいま、PCIスロットは空いたままの人が多いと思います。
もちろん私もそのひとり。ただし最近はNVMe SSDやSATA SSDをPCIスロットに増設できるため、ストレージ容量の拡張が最もポピュラーな使い方かもしれません。
一方、ゲーミングPCはストレージ容量がそこまで重要ではなく、メインストレージに500GB程度のM.2 SSDを確保できれば、あとは1TB程度のSATA SSDを設置して終わり、というケースも多いです。
実際にこの構成で5年以上運用していますが、ゲームや日常の軽作業で容量不足を感じたことはありません。
ということで、PCIスロットを容量拡張に使用することもなく、結局は空きのままだったのです。
静音&冷却対策にPCIスロットを使う
こうした事情から、長い間PCIスロットは空いている状態が続いていたのですが、今年の夏にようやく有効な使い道を見つけました。
それは「ケースファンを設置する」というもの。グラボのファンをあえて停止(取り外すorファンの電源ケーブルを抜く)し、その代わりにPCIスロット部分に12センチのケースファンを設置して、冷却対策としたのです。
もうお気づきだと思いますが、厳密にいえばPCIスロットの差込口を使っているわけではなく、PCIスロットの空間を使っているだけ。
原理は簡単で、長尾製作所などが出しているPCIスロット用のファンステイを購入し、そこに12センチサイズのケースファンを2個並べて設置しています。
ちなみにこういう製品ですね。(http://www.nagao-ss.co.jp/n-pcifsty120pro-v.html)
一般的にグラボのファンは9センチサイズ未満が多く、「小型・高回転」なモデルが大半です。つまり、風量を確保するために高回転を持続する必要があり、これが騒音のもとになります。
ファンは「大型のものを低回転で回す」ことで静音性と冷却性能を両立させやすいので、グラボのファン代わりに12センチのケースファンを使っているわけです。
PCIeスロットに設置したグラボから少し離れたPCIスロット部分にケースファンを固定し、グラボに風を当てるのですが、これが想像以上の効果。
静かでよく冷えますし、マザーボード上のファンコンにつなぐことで回転数も手軽に変化させられるので、使い勝手が良いのです。
グラボの騒音は使ってみなければ実態がわかりにくいのですが、このファンステイをつかえば、騒音を気にすることなくグラボを選ぶことができます。
ちなみにケースファンはSIZEのKAZE FLEXシリーズなど1000~1500円程度の静音モデルで十分ですね。ファンステイ自体も2000円未満で買えますし、PCIスロットを静音&冷却の汎用的な対策に使えるので非常におすすめです。
ぜひ試してみてください。