DELL ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VR 性能レビュー
RTX2080 + Core i9-9900Kの最強ゲーミングノートPC!
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ゲーミングノートPCはノート用CPUにノート用グラフィックボードが搭載されています。知っている人からすると当たり前なんですけど、パソコン初心者は理解してないと思います。
しかしゲーミングノートPCなのにデスクトップ用CPUを搭載した製品がALIENWAREから販売されています。その名も「ALIENWARE AREA-51M」です。今回は最上位モデルの「ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VR」をレビューします。
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRはこんな方におすすめ!
ハイエンドなゲーミングノートPCが欲しい!
すべてのゲームをサクサクにしたい!
ノートPCを頻繁に持っていかない!
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 Home 64bit | Core i9-9900K |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce RTX2080 8GB | 16GB(PC4-21300) |
ストレージ | チップセット |
236GB RAID0 SSD + 1TB SSHD | 不明 |
光学ドライブ | 液晶 |
なし | 17.3インチ 144Hz 最大解像度1920 x 1080 |
RTX2080搭載ゲーミングノートPCといえば、先日レビューした「ALIENWARE M17 スプレマシー VR」を思い出します。でもALIENWARE M17シリーズのCPUはノート用のCore i7-8750Hですし、グラフィックボードは小型のMAX-Q Designです。
一方でALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRはMAX-Q DesignではないRTX2080で、オーバークロックまでされています。こちらのほうがかなり高性能です。さらにCPUはデスクトップ用のCore i9-9900Kです。デスクトップゲーミングPCでもハイスペック、あるいはハイエンドな領域に達しているパーツ構成です。
そして液晶は144Hz対応です。まさに夢を詰め込んだゲーミングノートPCです。考えうる限りほとんど最上位の性能です。40万円以上の価格になってしまっているのも仕方がありません。
ストレージの速度
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRのストレージは236GB RAID0 SSDと1TB SSHDです。どれくらい速度の違いがあるのかCrystalDiskMarkで計測してみました。
SSDの速度
SSDはメーカー・型番が不明で、シーケンシャルリードが3040MB/s、シーケンシャルライトが1252MB/sです。非常に優秀なSSDです。RAID0のおかげでより高速になっています。
SSHDの速度
SSHDは「Seagate ST1000LX015-1U7172」で、シーケンシャルリードが133MB/s、シーケンシャルライトが124MB/sです。価格を考慮すると、「256GB PCIe M.2 SSD + 1TB SSHD」のほうがおすすめです。
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRの外観
次にALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRの外観や接続端子のレビューをしていきます。
外観はダークグレーのタイプです。シルバーホワイトに変更可能です。
全体の寸法は幅:402.6 x 奥行き:319.14 x 高さ:31.2 mmです。17.3インチなので巨大なのは予想していましたが、横幅だけでなく奥行きも広いです。
キーボードはNキーロールオーバー、つまり全キー同時押し対応です。キーボードも高級な仕様です。ALIENWAREは細かいところまでしっかりしているのが素晴らしいです。
また左側には5つのマクロキーが設置されています。左上のはAlienware TactX Softwareの起動キーです。
テンキーの上にも4つのマクロキーがあります。ゲームだけでなく普段遣いにも便利です。
宇宙人マークが電源ボタンです。
タッチパッドを触ると光ります。マウスを使うなら無効にしておいたほうがいいです。
タッチパッド、キーボードバックライト、電源ボタン、裏側のロゴが光ります。
液晶がまた凄いです。1920 x 1080の解像度は普通ですが、IPSパネル、ノングレア、リフレッシュレートは144Hz、G-SYNCに対応しています。PCゲームをするのに最も適したスペックの液晶です。
144Hz固定です。起動してマウスカーソルを動かした瞬間に「あ、ヌルヌル動いてる!」とすぐに気付きます。それくらい60Hzとはまったく違います。
左側にはロックスロット、Thunderbolt 3、USB3.0、マイク入力、スピーカー出力があります。
右側にはUSB3.0が2つあります。
後ろ側にはHDMI出力、mini-DisplayPort出力、LANポート、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート、電源端子が2つがあります。Alienware Graphics Amplifierは外付けグラフィックボードボックスと接続するための端子です。詳しくは「Alienware Graphics Amplifierの使い方」を御覧ください。
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRの重さ
ノートPC本体のみの重さは4.000kgです。さすがに重いですね・・・。ここまで重いノートPCは久々に見ました。
ACアダプターとケーブルを含めると6.231kgです。そう、問題はACアダプターなんです。電源端子が2つあったことからわかるように、ACアダプターも2つあります。
Core i9-9900KとRTX2080を動かすためにはACアダプターひとつだけでは足りないようです。つまりあなたがALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRを持ち運ぼうと思ったら、2つのACアダプターと電源ケーブルも一緒に持っていかなければなりません。
さすがに毎日持っていくのは苦行です。だから「自宅でしか使わない」あるいは「オフラインイベントにだけ持っていく」、なんて使い方をする人にしかおすすめできません。
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRの温度
3DMARK FireStrikeを動作させながらRTX2080の温度を計測しました。平均温度は67.3℃、最大温度は80℃です。予想よりもかなり低温度です。なお、Core i9-9900Kは最大100℃でした。ノート用のCore i7-8750Hでも似たような温度になるため別に気になりません。
そしてCrystalDiskMarkを動作させながらHDDの温度を計測したところ、最大39℃まで上昇しました。(SSDの温度は計測できませんでした。)
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRのベンチマークスコア
ALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRの性能をベンチマークソフトで評価しました。解像度はどれも1920×1080です。
CINEBENCH R15 / R20
CINEBENCH R15 | CINEBENCH R20 | |
---|---|---|
マルチスレッド | 1853 cb | 4541 cb |
シングルコア | 201 cb | 480 cb |
Core i9-9900Kの性能です。いやはや凄いスコアですね。「ALIENWARE M15 プラチナ VR」のCore i7-8750Hの2倍以上です。このCPUのおかげでノートPCの弱点が大きく改善されます。
FF15ベンチマーク
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 |
---|---|---|
10243 | 13509 | 16598 |
FF15ベンチマークは高品質だと「とても快適」、標準品質と軽量品質だと「非常に快適」の評価です。まさかゲーミングノートPCでこんなに高いスコアが出るとは思いませんでした。重いゲームも高画質で遊べます。
FF14ベンチマーク
最高品質 | 高品質 | 標準品質 |
---|---|---|
18374 | 19160 | 22315 |
FF14ベンチマークは最高画質でも18000以上です。RTX2080搭載デスクトップとほとんど変わりません。CPUが大きく影響しているのは間違いありませんが、RTX2080のオーバークロックも効いています。
PSO2ベンチマーク
設定6(最高画質) | 設定5(高画質) | 設定3(標準画質) |
---|---|---|
71419 | 76579 | 129856 |
PSO2ベンチマークは他のゲーミングノートPCより2倍以上のスコアが出ました。CPUの重要性が証明されました。
MHFベンチマーク
MHFベンチマークは63682です。Core i7-9700K + RTX2080のデスクトップだと55000くらいです。つまり一般的なRTX2080搭載デスクトップを超える性能です。
3DMARK TimeSpy(DirectX12)
総合スコア | Graphics score | CPU score |
---|---|---|
10362 | 10381 | 10259 |
DirectX12用ベンチマークのTimeSpyは「上位8%」の評価でした。デスクトップゲーミングPCを含めて上位8%です。とんでもなくハイエンドなゲーミングノートPCです。重いFPSでも144fps出せる性能です。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
総合スコア | Graphics score | Physics score |
---|---|---|
22466 | 26243 | 24209 |
3DMARK FireStrikeの評価では「上位4%のパソコン」です。うわー、半端ないですよコレ。ゲーミングノートPCで最高のゲーム体験を味わえます。デスクトップに負けないどころか勝ってます。価格は高いですけど、最強のゲーミングノートPCが欲しいならALIENWARE AREA-51M スプレマシー VRを強くおすすめします。