Windows DSP版、OEM版、VL版、パッケージ版の違い
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BTOゲーミングPCはまず間違いなくWindowsOSを搭載しています。しかし、意外と広まっていないのがOSの購入方法の違いです。
WindowsOSは中味こそ同じですが、販売方法にはいくつかの種類があり、私たちは同じOSを違う方法で購入しています。また、購入方法によって他PCでは使用不可なども条件もあるのです。
OSの主な購入方法は4つ
WindowsOSは購入方法によって以下の4タイプに分かれます。
- DSP版
- OEM版
- VL版(ボリュームライセンス版)
- パッケージ版
この4つは同じ中身にもかかわらず、値段もライセンスの効力が異なります。では一体どんな違いがあるのか、それぞれ見ていきましょう。
自作PC用の単体購入では最も安い「DSP版」
DSP版とは簡単にいうと「おまけバージョン」です。バンドル版ともいわれます。通常、OSはそれ自体が主役でパッケージ販売(単体販売)されていますが、より安く購入したい人のためにパーツとセットでOSを売る方法です。
よくあるパターンとしては、DVDドライブやHDDなんかとのセット売りでしょうか。OSの価値のほうが明らかに高いのですが、建前上「おまけ」にしなくてはいけないので取り合えず安めの製品を主役にしてセット売りしています。
ではなぜ「おまけ」扱いで安くなるかというと、インストールする場所を限定できるからです。例えばHDDとセット売りされる場合は、そのHDDが使用されるPCのみにインストール可能ですよ、という制限をつけます。
一時期、このDSP版は廃止されたのですがWindows10になって復活しました。自作PCでは最もメジャーなOSの購入方法かもしれません。価格はパッケージ版の7割程度でしょうか。
BTOパソコンとセットがお得な「OEM版」
BTOパソコンを購入したとき、PC本体とセットになっているOSはOEM版が殆どです。プリインストール版とも呼ばれています。
相場はパッケージ版の約5割から6割程度で、DSP版よりも安いため、広く普及しています。このOEM版ですが、DSP版よりも制約が強く、セットになっているPCのみにしかインストールできません。
ただし、BTOパソコンはパーツのアップグレードなどで中身が変わっていくことから、中味を変更したあとの再インストールもある程度認められています。
例えばグラフィックボードを変更しただけではインストール不可にはなりません。一方、マザーボードの交換ではインストールが不可能になることがあります。
Microsoftによれば「大幅なハードウェア変更でライセンス認証が切れる」とのことです。どのあたりまでが大幅化は正直不明なのですが、マザーボードの交換は高確率で
企業向けの複数購入バージョン「VL版」
VL版(ボリュームライセンス版)は、ひとつのプロダクトキーに複数のOSが紐づけされている、企業向けのバージョンです。個人で購入する機会は殆どないでしょう。
パッケージ版
OSが単体で箱に入っている、最もスタンダードな売り方です。通常販売されているOSの中では最も制約が少なく、どんなPCにもインストール可能です。
ただし、価格は最も高くなります。
BTOパソコンならOEM版とDSP版の2択
BTOパソコンなら、購入時にインストールされているOEM版と、パーツとセットになっているDSP版を用意しておくと大体どんな状況にでも対応できます。
DSP版はBTOショップなら大体どこでも扱っているので、将来のアップグレードを考えるならパーツと一緒に買っておくと良いでしょう。
もしくは、BTOパソコン本体はOS無しモデルを選んで、OSはDSP版を購入し、自分でインストールするという方法もあります。SSDあたりとセット購入すると、アップグレードと柔軟なインストール可能OSが手に入ってお得ですよ。Windowsのバージョンで悩んだら「ゲーミングPCのOSはWindows7とWindows10のどちらがおすすめか」の記事を参考にしてください。