Windows 10もしくは11の環境で、「画面がほんの一瞬暗くなる」という相談を受けることがあります。

1秒とか2秒とかではなく、サブリミナル効果のような本当に一瞬。しかし頻繁に起こるので、気になる方は多いようです。

今回は「画面が一瞬だけ黒くなる時の対処法」を紹介します。

まずはチェックしたい「NVIDIA設定」

このトラブルはNVIDIAのグラボを使っている方に多いようです。そのため、NVIDIAの設定変更で解決することがあります。

具体的には以下の手順です。

1. NVIDIA設定（NVIDIAコントロールパネル）を開く
2. タスクの選択から、「ディスプレイ」を開く
3. 開いたメニューから「デスクトップカラーの設定」を開く
4. 右画面下部にある「ディスプレイに報告するコンテンツのタイプ（R）」を「自動選択」から「デスクトッププログラム」へと変更

PCがブラウザ内の動画に対してコンテンツのタイプを自動で選択するという内容なのですが、モニターに伝えるたびに設定が自動で切り替わるので、この瞬間に黒くなるようです。

なので自動選択を解除すると治ることがあるようですね。しかし、問題があります。実はこの項目、「存在しない」パターンもあるんですね。実際に私もそうでした。

上のほうにある「カラーの設定方法を選択」の部分を「NVIDIAの設定を使用する」に変えると出現するという情報もありますが、そもそも「NVIDIAの設定を使用する」という項目もないと。

となると、この対処法自体ができないことになります。ということで別の方法も紹介しておきますね。

ブラウザの「ハードウェアアクセラレーション」をoff

別の方法とはズバリ「ブラウザの設定で、ハードウェアアクセラレーションをoffにする」というシンプルなもの。

画面が一瞬ブラックアウトするのは、ハードウェアアクセラレーションの不具合の可能性もあるようです。

Chromeで起こるらしいのですが、ハードウェアをうまく制御できずにChromeが自分自身のキャッシュを破壊してしまうことから、起こるようです。

なので、ハードウェアアクセラレーションをoffにすると解決する可能性が高いですね。

また、Chromeのキャッシュ自体を破棄してしまうことでも対応可能です。手順は、

1. Chromeを終了する（起動していると自動でキャッシュが更新されるので）
2. エクスプローラーで「%USERPROFILE%\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\ShaderCache」へアクセス
3. 開いたフォルダの中身をすべて破棄する（ゴミ箱に入れる）
4. Chromeを再起動

ですね。これでキャッシュによるブラックアウトは解決するかもしれません。どちらにせよ、ハードウェアアクセラレーションはoffのほうがいいですね。

数秒のブラックアウトは故障の可能性も

今回紹介したのは、あくまでも「一瞬のブラックアウト」の場合です。2秒～5秒程度のブラックアウトならば、ドライバかハードウェアに問題がある可能性が高いです。

ベタですが、まずはケーブルがしっかり刺さっていることを確認し、問題なければグラボやモニターのドライバを更新しましょう。

それでも改善しない場合は、ケーブルを交換してみてください。それでダメならば、グラボ本体かモニター本体の不具合かもしれません。

急なブラックアウトは切り分けが難しいのですが、まずはこのあたりを重点的に対策してみてください。