SteamOSとは?Steam以外にも進出する新世代のゲーミングPC用OS
投稿日:
更新日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
あなたはゲーム用のOSといえば何を思い浮かべるでしょうか。私は迷うことなく「Windows」と答えますね。
色々なOSがある中で、Windowsの汎用性は群を抜いています。しかし、2025年以降は「Windows一択」な状況が変わるかもしれません。
なぜなら、あの大手ゲームプラットフォームSteamが開発したOS「Steam OS」が、いよいよSteamの外でも利用可能になったからです。
Steam OSとは?
Steam OSは、Valve Corporationが開発したLinuxベースのOSです。主にPCゲームに特化しており、Steamプラットフォーム上のゲームを快適に動作させることを目的としています。
元々は、Valveがリリースしたゲーミングデバイス「Steam Machine」用のOSとして2013年に発表されました。
ユーザーインターフェースは、テレビやコントローラーでの操作を意識した「Big Picture Mode」を採用している点が特徴。
Steam OSは、Linuxディストリビューション「Debian」を基盤として構築されており、オープンソースのソフトウェアを積極的に採用しています。
これにより、無料で利用できるだけでなく、開発者やユーザーがシステムをカスタマイズする自由度も高くなっています。
Steamが目指す「脱Windows」
Valveは、Steam OSを通じてLinuxのゲーム対応を推進し、Windowsに依存しないゲーム環境を構築することを目指しています。
その一環として、プロトン(Proton)と呼ばれる互換レイヤーを利用し、Windows用に開発されたゲームをSteam OS上で動作させる技術も提供しています。
近年では、携帯型ゲーミングデバイス「Steam Deck」において、Steam OSが採用されました。
このバージョンは「Steam OS 3.0」と呼ばれ、Arch Linuxを基盤とし、ゲームの最適化やユーザー体験の向上を図っています。
Steam OSは、PCゲーミングの自由度を広げるだけでなく、Linuxプラットフォームの普及にも貢献しています。
Steam OSの存在は「ゲームといえばWindows」と言われた時代の終焉なのかもしれないですね。私自身、Steam OSの動きには非常に注目しています。
サードパーティー制デバイスでもStema OSの利用が可能に
Steamの脱Windowsを決定づけるニュースが、2025年1月初旬に舞い込んできました。
それは「Steam OS」がSteam Deck以外のデバイスでも利用可能になったというものです。
具体的にはLenovoの携帯型ゲーミングPC「Lenovo Legion Go S」で、Steam OSが採用されるとのこと。2025年5月の発売ですが、PCベンダー大手のLenovoが採用ということで非常に大きな動きになると考えられます。
ちなみにLenovo Legion Go Sのスペックは以下のとおりです。
- 8インチ、120Hz対応のタッチパネルディスプレイ
- 専用のAMD Ryzen Z2 Goプロセッサ(カスタマイズ品)
- 最大32GBのRAM
- 重量730g
- Wi-Fi 6eのサポート、USB 4のポート2つ、microSDカードリーダー
AMD Ryzen Z2 GoはRDNA2ベースの小型PC向けのCPUですね。
- 4コア8スレッド
- 3GHz/4.3GHz動作
- CU数:12基
- TDP:15~30W
性能は「据え置き性能なみ」となっているので具体的な描画性能などはわかりませんが、曲がりなりにもゲーミングPCなのでここは期待したいですね。