「PCIe4.0」と「PCIe5.0」なNVMe SSDの違い
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ストレージ技術の進化は、自作PCやゲーミングPCにおいて非常に重要な要素です。 特にNVMe SSDは、高速なデータ転送能力によって、従来のSATA接続のSSDを大きく上回る性能を提供しています。
2024年現在、PCIe4.0とPCIe5.0という2つのインターフェース規格が登場し、それぞれ異なる性能を持つSSDが市場に出回っています。3.0世代からの移行を考えている方も多いでしょうね。
今回は、PCIe4.0 NVMe SSDとPCIe5.0 NVMe SSDの違いや、それぞれの特徴について詳しく解説します。
PCIe4.0 NVMe SSDの特長
PCIe4.0 NVMe SSDは、従来のPCIe 3.0に比べて約2倍のデータ転送速度を提供します。
最大で64GT/s(ギガ転送/秒)の帯域幅を持ち、理論上は約8GB/秒のデータ転送が可能です。この速度は、特に以下のようなメリットを生み出します。
ゲーム用途でのストレス軽減
ゲームの読み込み時間が短縮され、スムーズなプレイが実現されます。立ち上げやマップ移動なんかは効果を体感しやすいですね。
動画編集で快適さアップ
大容量のデータを素早く読み込めるため、動画編集ソフトでの作業効率が向上します。
OSの起動が体感で速くなる
OSの起動が非常に早く、日常のストレスがだいぶ緩和されます。HDD→SSDほどではないかもしれませんが、やはり速いですね。
コストパフォーマンスが徐々に良くなっている
PCIe4.0 NVMe SSDは、現在の市場において最もバランスの取れた選択肢です。まだPCIe3.0世代よりも高いですが、これから価格もこなれてくるはず。
2. PCIe5.0 NVMe SSDの進化
次にPCIe5.0 NVMe SSDです。PCIe5.0 NVMe SSDは、最大で128GT/sの帯域幅を持ち、理論上のデータ転送速度は単方向で約16GB/秒に達します。
この性能は、特に以下のようなシーンで強いですね。
プロフェッショナル向けの用途
大規模なデータ解析や機械学習、3D 全般など、データ転送速度が作業効率に直接影響するようなシーンで非常に有効です。
重量級3Dゲームの描画処理
次世代ゲームタイトルが要求するデータ転送速度に対応できるため、重量級の3Dゲームがリリースされてもボトルネックになりません。
とはいえ、まだまだゲーム用途ならばPCIe4.0で十分ではありますが…。
どっちを選ぶのが正しいか?
PCIe4.0 NVMe SSDとPCIe5.0 NVMe SSDの選択は非常に難しいところです。2024年現在は過渡期ですし、まだまだPCIe3.0のNVMe SSDユーザーも多いですし。
なので、将来を見据えてあえて比較してみた結果を載せておきます。
プロ仕様を目指さないのであれば4.0で十分
一般ユーザーならば、PCIe4.0 SSDで十分な満足度が得られます。
ゲームのロード時間やアプリケーションの起動速度でも不満が出ることはまずないですし。コストパフォーマンスもそこそこですから。
今からPCIe3.0なNVMe SSDを買うなら、4.0を買ったほうがいいですよね。
コスパなら4.0の圧勝
PCIe4.0 NVMe SSDは、コストパフォーマンスが高いため、予算が限られている場合にはこちらが適しています。
特に1000GBあたりは価格差が大きく、PCIe4.0 NVMe SSDは1万円以下で買えるモデルがある一方で、PCIe5.0は25000円あたりがボリュームゾーン。
つまり2.5倍の価格差なので、ストレージ容量を大きくすると非常にコスパの差が目立ってきます。現実的なラインで組むとやはり4.0に目が行ってしまいますね。
PCIe5.0への移行は2026年あたりが吉かもしれない
2024年時点で、一般的なゲームプレイヤーにとってはPCIe4.0なNVMe SSDが適しているでしょうね。
プロフェッショナルな用途や将来の拡張性を考慮する場合は、PCIe5.0なNVMe SSDに投資するのもよいでしょう。
忘れないでいただきたいのは、「PCIe5.0対応のマザーボードがまだまだ高い」ということ。ストレージの価格差以上に、マザーボードの高騰ぶりが酷いので、トータルコストを抑えるためにPCIe4.0を選ぶという選択肢もあります。
実際に私も今の時点では5.0に移行していません。個人的には、2026年あたりから徐々に移行を検討しようかなと考えています。参考にしてみてください。