大容量SSD1台vsそこそこを2台以上、ゲームに向いているのは?
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HDDの時代からよく議論されるネタに「ストレージの台数」があります。要は「大容量1台か、そこそこのを2台以上か」という話なのですが、今でもたまに耳にしますね。
SSDの時代に移り変わった今も、このネタは健在のようです。今回は、ゲーム用途を想定した場合に、SSD1台かそれとも2台以上か、についてまとめてみました。
1台のSSDを設置するパターン
では早速1台vs複数台の場合でメリデメ比較をしてみましょう。まずは大容量1台のパターンです。
メリット
簡単なセットアップ
1台のSSDを設置するのは作業面で簡単です。RAID設定やボリュームラベルの設定もほとんどなく、難解な作業もありません。
低コスト
たとえば合計1TBの容量が欲しい場合、一般的には1TBを1台買うほうが500GBを2台買うよりも安価です。ゲームプレイにおいて必要な速度も、低価格で満たすことができます。
そこそこスピード、そこそこ耐久性を実現しやすい
RAIDO(ストライピング)を構築すれば読み書き速度は上がりますが、一方で故障によるダウンの確率があがります。
ストライピングは2台以上のSSDが必須で、なおかつ冗長性がありません。なので、同じ品質のSSDを使うと仮定した場合、耐久性とダウンのリスクは1台のほうが有利になります。
デメリット
容量の制約
1台のSSDの容量は限られており、大容量のゲームファイルやデータを保存するのに制約が生じる可能性があります。
また、一定以上の大容量になると1台あたりの価格が跳ね上がるため、安価な低容量モデルを複数台購入したほうが安いことも。
とはいえ、ゲーム用途に限定するならば数TBもの容量はいらないので、1台のほうが有利かもしれないですね。
拡張性の制約
将来的にゲームライブラリを増やす場合、容量不足が問題となることがあります。また、プレイ動画を保存するとなれば、あらかじめ複数台でRAID1+0を組んだほうが拡張性は高いですね。
もしくは4台以上設置してRAID5を組むなど。しかしこれは結構なお金がかかります。
2台以上のSSDを設置するパターン
次に2台以上のパターンのメリデメです。
メリット
高いパフォーマンス
前述のように2台以上のSSDをRAIDで組み合わせることで、高速なデータ転送速度を実現でき、ゲームの読み込みや起動時間が極めて短縮されます。
高速化単体ならばRAID0、耐久性も考慮するならば1+0や5がおすすめですね。
大容量ストレージ:複数のSSDを組み合わせることで、大容量のストレージを提供でき、多くのゲームファイルやデータを保存できます。
冗長性
RAID2などの冗長設定を使用することで、データのバックアップとセキュリティを強化できます。ただし読み書き効率は落ちる傾向。
お金が潤沢ならばRAID5がよいかもしれません。
デメリット
高コスト
複数のSSDを購入・設置するコストが高くなります。M.2を1台、SATAを1台程度ならばさほどではないものの、RAID5を組むレベルになるとコスパはかなり悪いです。
複雑なセットアップ
複数のSSDを組み合わせるためには、専門的な知識やセットアップが必要となります。もっとも最近はツールで簡単にRAIDが組めたりするのでそこまで大きな負担ではありません。
パフォーマンスの不均衡
SSDの性能や耐久性に差がある場合、思うようなパフォーマンスが出ないこともあります。RAIDは一定以上の品質・性能をもつ同一の製品で組むのが基本です。
ゲーム用途だけに限定すれば大容量1台が適しているが
ゲーム用途だけを考えると、大容量1台のSSDを設置するパターンのほうが良い気がします。あとはバックアップ用に安いHDDやSATA SSDでも組んでおけばよいかと。
しかし、大容量のゲームファイルやデータを保管する必要がある場合や、高いパフォーマンスが求められる場合は、2台以上のSSDを組み合わせる方法がおすすめです。繰り返しますがRAIDを組むわけですね。
ただ、現在のSSDの品質で言えば、RAIDはほとんど必要ないのではないかと思います。