真のフレームレスモニターが実現できるROG Bezel Free Kit ABF01
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マルチモニター構成で気になりやすいことのひとつにモニターフレームの厚みがあります。複数のモニターにまたがって表示させた際にフレームの厚み分だけ表示がずれてしまい、映像体験が低下する他にも視認性が大きく低下します。
そこでフレームの厚みを抑えた「フレームレス」や「スリムベゼル」を謳う製品がリリースされていますが、液晶の構造上完全なフレームレスは不能なため、気休め程度の効果しかありませんでした。
しかし、既存のマルチモニター構成を完全なフレームレスに変える製品が登場し注目されています。そこで今回は真のフレームレスモニターが実現できるROG Bezel Free Kit ABF01についてご紹介します。
ROG Bezel Free Kit ABF01の仕組みと対応サイズ
ROG Bezel Free Kit ABF01は2018年に発表され、翌年の2019年には海外で発売されていたものの日本では遅れて2020年6月に発売開始されました。
既存のマルチモニター構成をフレームレスに改善するキットはこの製品が初であり、3つのモニターを横一列につなげた構成を想定した仕様になっています。
モニターの間に縦長のレンズを固定し、フレームがあった部分を左右のモニター映像を引き延ばして隠すという画期的な発想です。
対応モニターは27インチまで
ROG Bezel Free Kit ABF01が対応するモニターは最大27インチであり、モニターの仕様次第では非対応の場合があります。具体的には液晶モニターとフレームがフラットになった平面タイプでフレーム幅が13mm未満、モニターの厚みが20mm以上となっています。
ASUS製モニターについては対応する製品が公開されていますが、他メーカーのモニターならユーザーがサイズを計測する必要があります。
ROG Bezel Free Kit ABF01には向き不向きがある
ROG Bezel Free Kit ABF01はレンズで映像を引き延ばすため、フレームがあった周囲は映像がボケます。WEBサイトの表示やExcelなど一般的なソフトウェアを表示させると縦長にボケた部分が妨げとなり製造メーカーのASUSも推奨していません。
しかし、動きの激しいゲームプレイ時は気になりにくく、映像体験を飛躍的に向上させます。ゲーミングブランドであるROGシリーズのキットであることからもゲーミングに特化した製品であることが分かります。
安価な4K大型モニターが登場した現在では無用の長物か
ROG Bezel Free Kit ABF01が発表された2018から2年経過した現在は大型の4Kモニターの価格が下がっており、十分なスペースがあるならマルチモニターよりも40インチ以上の4Kモニターのほうが注目されているのが実情です。
さらにROG Bezel Free Kit ABF01が想定している横一列のトリプルモニター構成に取って代わる縦横比21:9の曲面モニターが登場しており、やや時代に逆行した製品と言えます。
まとめ
ROG Bezel Free Kit ABF01は2018年に発表され発売されるまでの間に情勢が大きく変化し、存在価値が低くなってしまいました。
けれども対応するモニターを所有しているなら4K大型モニターや曲面モニターよりも安価に完全ベゼルレス体験を可能にする唯一の製品であることは間違いありません。もし低予算で完全ベゼルレスのマルチモニター構成を目指すなら検討してみることをおすすめします。