新興キャリアとして一気に利用者を拡大している楽天モバイル。この楽天モバイルですが「固定回線化」が話題になりました。

データ量の上限がないことと、料金の上限が3000円台というプランの特性が実現する便利な使い方です。

先日、とある事情から1週間ほど楽天モバイルを固定回線のように使ってみました。今回はそのレビューを行いたいと思います。

ルーターの不具合で光回線が使えない状況に

先日、台風の影響から停電が起こったことで、リビングに設置していた光回線用のルーターが故障してしまいました。

買い換えようにも予定がいっぱいで外出できず、何とかネットにつなぐ方法はないかと考えて思い出したのが「楽天モバイルの固定回線化」です。

楽天モバイルの固定回線化とは、Docomoが販売しているホームルーターに楽天モバイルのSIMをさし、あたかも光回線のようにつかってしまおうというもの。

Docomoが販売しているホームルーターはSIMフリー使用で、新品同様の中古品がメルカリやヤフオクに出回っています。

楽天モバイルは20Gを超えると、いくらつかっても2980円（税込み3378円）になるので、容量を気にする必要がありません。

これをホームルーターに仕込んでしまえば、格安の固定回線ができあがります。光回線は安くても4300円くらいなので、料金だけを見ると非常にお得ですよね。

我が家にはホームルーターがありませんでしたが、Rakuten Hand 5Gのテザリング機能を使って電波を飛ばし、PC側のWifiアンテナで拾って通信してみました。

速度こそ微妙だが思った以上に使える

さて、実際に固定回線化してみた結果ですが、使い勝手は非常に良かったです。

夜間のピーク時（22時～26時）の平均通信速度は40M程度。また、どの時間帯でも速度が落ち込むことはなかったですね。

光回線の速度が400M程度なので、速度だけを見ると10分の1くらいなのですが、使用感はほとんど同じでした。

ちなみに試してみた作業は、

• Youtube動画を視聴（フルHD～2K）
• Web検索
• NOXプレイヤーでAndroidのゲームをプレイ
• MMO RPG（ドラクエ10）をプレイ

などですね。いずれも遅延らしい遅延は感じられませんでした。ゲームで全くラグがなかったのは少し驚きましたね。

また、Youtube動画を視聴（フルHD～2K）でも読み込みが止まることはなく、「これなら光回線がいらないと言う人がいるのもうなずける」と感心してしまいました。

非常時の固定回線としておすすめ

とはいえ、「大容量のファイルをダウンロードする」「FPSなど速度と同期が求められる3Dゲームをする」などのシビアな使い方ならば、光回線との差を感じてしまうでしょう。

なので、メインの固定回線というよりも「障害や災害時の非常回線」として考えておいたほうがベターです。

楽天モバイルは段階性の料金を採用していて、3GBまでなら990円、20GBまでなら1980円です。普段は990円で維持しておいて、有事の際にはガッツリ使うという「保険」的な使い方に向いています。

私はたまたまサブスマホとして持っていたのですが、容量を気にせずテザリングできることがこれほど便利だとは思いませんでした。

Wifiアンテナが無いデスクトップPCでも、USB接続のアンテナを仕込んでおけば全く問題ありません。私もTP-LinkのUSB Wireless LANを2000円ほどで購入して外付けしています。

自室が2階で光回線の電波が届かないといった場合でも、スマホのテザリングでネットにつなげますしね。ぜひ検討してみてください。