「PS5 Proの12万円」はゲーミングPCよりもお得か?
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2024年11月に発売が決定したPSシリーズの新機体「PS5 Pro」。12万円という価格が話題になっていますね。
毎度毎度、PSシリーズの新作が出ると「ゲーミングPCよりお得」「ゲーミングPCよりも高い」といった話題がネットに出回ります。
そこで今回は、PS5 Proの具体的なスペックから、ゲーミングPCよりお得かどうかを判断してみたいと思います。
公表されているPS5 Proのスペック
まずスペックを見ていきましょう。PS5 ProはCPUやGPUの具体的な情報が少ないのですが、大体以下のような構成です。
CPU:Ryzen Zen 2アーキテクチャを採用した8コア/16スレッド(最大周波数3.5GHzのカスタムAPU)
GPU:Radeon RDNA2ベースのカスタマイズGPU(36CU、最大周波数2.23GHz、10.3TFLOPS)
ストレージ:SSD 2TB
メモリ:16GB
その他:Wifi7対応、オプションで外付け4K UHD Blu-rayドライブ
この構成で12万円。円安の影響で10万円を超えてしまいましたが、米国では約700ドル、欧州では800ユーロという価格設定です。
円安の影響を除くとそこまで大幅な値上がりには見えませんね。
ゲーミングPCに置き換えると…?
PSシリーズに採用されているCPUやGPUは、AMDがSONYに向けて専用にカスタマイズしている製品です。なので、一般に流通しているものとは異なります。
それでもスペックから類似のCPU/GPUは割り出せるので、ゲーミングPCに置き換えてみましょう。
CPU:Ryzen 5 5600X相当(約2万円)
GPU:Radeon RX 6800相当(約7.5万円)
マザーボード:B550Mチップセット搭載マザーボード(約1.5万円)
メモリ:16GB(約8000円)
SSD:2TB NVMe SSD(約2.5万円)
ケース、電源など:3万円程度
OS:Windows11 home(1.5万円)
合計:18.8万円
かなり安く抑えたとしてもこのくらいですね。BTOメーカーが売り出すと22~3万円になると思います。
ある程度知識がある方ならすぐわかると思いますが、PSシリーズは「ゲーミングPCに比べてかなり安い」のが恒例です。
そもそもCPUとグラボのニュースだけでわかることなのですが、毎回「高い」という話題で溢れるのはなぜなのでしょうか。「ゲーム機にしては」という意味があるのだとは思いますが。
ということで、PS5 ProはゲーミングPCに比べると4割程度安くなることは確実です。
汎用品ではないことが弱点
とはいえ、PCのように汎用的な機械ではないことは確か。Youtubeは見れますが、通常のWebブラウジングはできません。
また、Office製品による作業や動画編集もできないわけで、ゲーム特化型の機械という意味ではゲーミングPCに劣りますね。
「機械としての価値」と「製品としての価値」は違いますから。前者ならばゲーミングPCよりもお得、後者ならば割高かもしれない…というのが正当な評価だと思います。
最近はPS5とWindowsのクロスプラットフォームが当たり前になってきているので、ゲーミングPCを持っているなら購入する動機はあまりないでしょう。