パン!カリカリ…PCからの異音は種類によって疑うべき点が違う
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ゲーミングPCから異音がした場合、かつてはHDDを疑う人が大半でした。しかし、現在はHDDを積むゲーミングPCはほとんと絶滅状態。
このことが、異音による不具合対処を難しくしている印象があります。PCからの異音は、音のタイプによって疑うべきポイントが異なるので、音と不具合を結び付けて覚えておくことが大切。
今回は、異音のパターンと疑うべきポイントをまとめていきます。
パン!という瞬間的な破裂音
PCからの異音の代表格といえば「パン!」という破裂音ですね。破裂音が聞こえた場合に疑うべきポイントは、
- マザーボードのコンデンサ
- 電源のコンデンサ
の2つです。このパターンは結構簡単で、単にコンデンサが熱や劣化で破裂してしまった場合に起こります。
ただし、切り分けは簡単なのですが、修理はかなり大変。コンデンサを常備していて、なおかつ半田づけのスキルを持つ人は滅多にいませんから、大抵はパーツごと交換になります。
また、破裂音がしたあとは放置厳禁です。最近のPCは保護回路がすぐれているのである程度は動いてしまいますが、負荷をかけると他のコンデンサに余計な負担がかかり、徐々にPC全体が不安定になります。
運よく起動しても、そのまま使わずにマザーボードか電源をしっかり確認して、パーツごと交換してしまいましょう。
カラカラという古い風車のような異音
こちらも結構わかりやすいと思いますが、9割9分、どこかのファンが故障しています。ケースファンならばわかりやすいのですが、CPUクーラーのファンや電源のファン、ラジエーターのファンなどもあり得ますね。
ベアリング部分の劣化か、ファンそのものの歪みか、もしくはケーブルがファンに接触しているか。ファンの異音は神経を逆なでするだけで実使用上は問題ないことが多いですが、ファンの風量が低下するとPC内の温度が上昇します。
ひどい場合は熱暴走やサーマルスロットリングの発生につながるので、こちらもあまり放置しないようにしましょう。
キーンというモスキート音のような異音
いわゆる「コイル鳴き」というやつですね。電源やマザーボードのコイルが電流によって微細に振動子、高周波音を発生させるパターンです。
コイル鳴きは特定が難しく、なおかつ終息と発生を繰り返すので地味に厄介な異音です。実使用上はほとんど問題ありませんが、どうしても気になるようであればショップに持ち込みましょう。
保証期間内であれば交換対応が可能な場合もありますし、コイル鳴きも不具合の一部として無料修理してくれるショップもあります。このあたりはケースバイケースですが、頭痛などが起こるようなら即対応すべきですね。
無音
意外と怖いのがこのパターンです。特にファンレスでもセミファンレスでもないのに、一切音がしない。
冷却がうまくいっていて、ファンの回転数が最低になっているのならば問題ありません。しかし、そうでないのなら要チェックです。
ファンコン自体が動作していないか、マザーボード上のファンコネクタに電流がきていないのか、どちらにしても結構な重症です。
CPUファンが回っていない場合はCPUが焼き付いて完全に故障するリスクもあります。静音仕様を突き詰めるあまり、無音が普通になってしまったファンが動作していないことに気が付かなかった知人がいました。
その知人は、CPUのファンが止まっている状態だったのですが、最終的にCPUもマザーボードも交換でしたね。たまにはPCに耳を近づけて、ファンが動作しているかどうかを確認しましょう。