キーボードに1万円超は異常?ゲーマーと一般人の認識の差
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PC周辺機器の中で「価値観の違い」が出やすいものといえばキーボードではないでしょうか。特に価格が「1万円を超えるかどうか」については、本当に意見が分かれます。
肯定派は、快適性、生産性、デザイン性、耐久性などを重視し、投資としての価値を見出しています。
一方、否定派は、コストパフォーマンス、予算制約、実用性を重視し、高価格のキーボードには価値を見出していません。
単なる入力デバイスに対して、なぜここまで価値観の差が生じるのでしょうか。今回はちょっとしたインタビューの結果を交えながらキーボードに対する認識の差をまとめてみたいと思います。
ゲーマーとそれ以外の人間の「キーボード」に対する価値観
ゲーマーとそれ以外の人間がキーボードに対して感じることの違いは、「キーボードをコントローラーとして捉えているかどうか」です。
ゲーマー以外の人間にとって、キーボードは「入力デバイス」です。もっと端的に言えば文字情報を入力する装置。
文字情報の入力は非常にシンプルな行為で、なおかつ使うキーボードが変わっても差がでません。10文字入力するのに要する時間は4秒程度。これはどのキーボードでも同じです。
なので、成果基準で考えるとキーボードは安ければ安いほど良いもの、ということになります。
一方でゲーマーは「コントローラー」としての側面を評価するので、「使用感」「疲れにくさ」「スムーズさ」「打鍵の爽快さ」などを求めます。
「文字入力」という成果以上のものを求めるので、必然的に要求は高め。裏を返せば、要求にこたえてくれるものには相応の対価を支払います。
この認識の差が「1万円」という壁を超えるかどうかだと私は考えています。
さまざまな人に「キーボードの考え方」を聞いてみた
さて、この「キーボードに1万円出せるか」という点について、周囲の様々な人に簡単なインタビューをしてみました。主にゲーマー以外です。
ざっくり言うと「否定派(つまり1万円は出せない)」という方が多かったのですが、今回はそれぞれの意見を取り上げてみます。
肯定派(1万円以上出せる派)
35歳、ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアとして10年以上の経験があり、日々の業務で長時間パソコンを使用しています。
1万円以上出せる理由:
快適性: 長時間タイピングするため、快適で手に優しいキーボードを求めています。高価格のキーボードは、エルゴノミクスデザインが優れており、手首の疲れを軽減します。
生産性: 高品質なキーボードを使用することで、タイピングの精度と速度が向上し、作業効率が上がると信じています。
耐久性: 高価格のキーボードは、安価なものよりも耐久性が高く、長く使用できるため結果的にコストパフォーマンスが良いと考えています。
28歳、グラフィックデザイナー
フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動しており、デザインソフトウェアを使いこなしています。
1万円以上出せる理由:
デザイン性: 美しいデザインのキーボードが作業環境を楽しくし、クリエイティブなインスピレーションを刺激すると感じています。
機能性: 高価格のキーボードには、プログラム可能なキーやバックライトなどの機能が搭載されており、デザイン作業に役立ちます。
ブランディング: クライアントとのミーティングで使用する際、質の高いキーボードはプロフェッショナルな印象を与えることができます。
否定派(1万円以上出せない派)
30歳、フリーランスライター
フリーランスのライターとして活動しており、主に記事作成やリサーチを行っています。
1万円以上出せない理由:
コスト重視: コストパフォーマンスを重視しており、1万円超のキーボードに投資するよりも、その分を他の業務経費に回したいと考えています。
シンプルな要求: 特別な機能を必要とせず、基本的なタイピングができれば十分だと感じています。
壊れやすさへの懸念: 高価格のキーボードも壊れる可能性があり、その際の出費が大きいと考えています。
22歳、カジュアルゲーマー
趣味としてゲームを楽しむ大学生で、主にMMOをプレイしています。
1万円以上出せない理由:
コストパフォーマンス: MMO主体のカジュアルゲーマーであるため、高価格のキーボードに投資する必要性を感じていません。安価なキーボードでも十分に楽しむことができると考えています。
他の趣味: ゲーム以外にも趣味があり、限られた予算を他の趣味にも振り分けたいと考えています。
頻度と用途: ゲームをプレイする頻度がそれほど高くなく、また特定の機能を必要としないため、高価格のキーボードは過剰だと感じています。
否定派は「シンプルさ」を重視
こうしてみると、肯定派はゲーマーと同じような価値観を持っていますが、否定派は「シンプルさとコスパ」を重視していることがわかります。
否定派にゲーマーが出てしまったのは意外でしたが、やはり1万円以上のキーボードを好んで買うのは、ゲーマーでも一部なのかもしれません。
実際に私の知人にも、5000円~8000円くらいのキーボードを使いまわしている方がいます。理由はシンプルで「余計な機能や光ものが不要」「メカニカルなら何でもよい」からだとか。
かくいう私は、1万円~2万円のキーボードが大好物でメインサブ含めて3本以上は常にありますね。ただし、否定派でも「安いキーボード1つだけ」という方は少ないようです。
となると、結局は「高いものを長く使う」か「安いもので頻繁に買い替えるか」の違いでしかないのかもしれません。さて、みなさんはいかがでしょうか。