PCパーツを順番に買うならどれから買うべき?
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数年に一度「自作でゲーミングPCを作りたいんだけど、パーツは順番に買っていきたい。どれから買うべきか?」という質問を受けます。
これが結構難しい質問で、いつも回答に迷うのですが、私なりの見解をまとめてみました。
まずやるべきは「全体像を描くこと」
ちょっと回りくどいのですが、PCパーツを順番に揃えていくならば、まずやるべきは「全体像」をできるだけ正確に描くことです。
もっと言うと「何をしたいか(どのゲームをやりたいか)」が明確になっていることが前提ですね。何でもできるPCがいい!というならば、35万円ほどためてハイエンドの入り口を買っておくのが最適解ですから。
よくあるケースとしては、「FPSがそこそこ動いてほしい」というものなのですが、これも結構難しい質問です。
APEXのように比較的軽いものでいいのか、「Portal with RTX」のように最低ラインがRTX3060(推奨は3080以上)に設定されている重量級のものがいいのかによるからです。
大流行するタイトルはミドルレンジクラス、つまりCPUはCore i5/Ryzen 5、グラボはRTX3060~RTX4060くらいを目途にしておけばまず問題ありません。
ちなみに、「Portal with RTX」をヌルヌル動かすレベルになると35万円クラスになりますが、ミドルレンジ構成なら20万円でもお釣りがきます。
なので、「やりたいこと」ベースで全体像をどれだけ正確に描けるかで予算が大きく変わってくるわけです。ここではAPEXレベルがそれなりに動けばよいというレベルのミドルレンジを想定しますね。
まず用意すべきはケースとマザーボード
私のおすすめな買い方ですが、以下のとおりです。
- 全体像を描いて、大体のパーツ構成を決める
- CPUとグラボの組み合わせを最初に決め、マザーボード、電源、ストレージ、メモリまで決める
- 買う順番は「ケース&マザー→電源→CPU→グラボ→その他」
CPUとグラボの組み合わせで性能の9割が決まるので、まずここを決定します。次にこの2つを動作させるための必要な電源を設定します。ただし、買うのはケースとマザーからです。
自作に慣れていない場合、PCケースにマザーボードを組み込むイメージが持てていないので、まずこのイメージをしっかり持つために先に購入します。
ケースとマザーボードが届いたら、あとは仮組みしておき、電源を購入して配線&マザーにケーブルをつないだ状態で保管しましょう。
あとはCPU、グラボ、その他という具合に順番に買って取り付けていけばOKです。
CPUやグラボから買っても良いのですが、ケースとマザーを買って全体像を視覚化しておいたほうが組みつけは楽ですし、「グラボがでかすぎて干渉しそう」といった問題も回避できます。
CPUに関してはケースとマザーの配置によってCPUクーラーの選択肢も変わってきますしね。まずは「ガワ」の部分から買って、順番に組付けましょう。
タイミングは世代交代直後がよい
この方法ですが、私ならば「CPU(とマザーボードのスロット)が世代交代したタイミング」をおすすめします。
このタイミングならば、パーツを買いそろえている間に新世代に移行してしまうリスクは少ないからです。さらに言うならば「あえて一つ前の世代」を選ぶことで価格を抑えることもできるでしょう。
正直なところ、順番にパーツを買いそろえるよりはある程度一気に買ってしまったほうが満足度は高いのですが、どうしても都合がつかない場合には参考にしてみてください。