ゲーミングPCに「メモリ整合性」は必要か?設定方法も解説
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Windows 11のメモリ整合性は、セキュリティを強化するための仕組みです。しかし、ゲームのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
ここでは、メモリ整合性が有効である場合のメリットと無効にすることのデメリットや、具体的な手順についても詳しく説明します。
メモリ整合性とは
メモリ整合性は、ドライバーの署名と信頼性を保証するために、悪意ある攻撃者がプロセスにコードを挿入することを防ぐ役割を果たします。
もう少し具体的に説明すると、メモリ整合性とはPCのプロセスをOSとデバイスを分離する「コア分離」の機能の一部です。
OSとハードウェアを分離することで、悪意のあるコードがデバイスドライバーを乗っ取り影響が広がらることのないように食い止める機能、と考えてよいでしょう。
簡単にいえばセキュリティ機能のひとつなので、普通に使う分にはセキュリティが向上し、システムの安定性が確保されます。
しかし、Microsoftから「メモリ整合性はゲームのパフォーマンスに悪影響を与える可能性がある」という情報が出されたのです。
私は実際に検証したわけではないのですが、一部ユーザーからの報告では、確かにメモリ整合性を無効にすることで、ゲームのパフォーマンスが改善したとの声が見受けられます
そこでメリットとデメリットを把握しつつ、実際の手順も見ていきましょう。
メモリ整合性を無効にするメリット
まずメリットから。メリットは「ゲームパフォーマンスの向上」に尽きますね。
メモリ整合性を無効にすることで、システムがゲームに対してリソースを柔軟に割り当てることができ、パフォーマンスが向上します。
メモリ整合性を無効にするデメリット
次にデメリットですが、これは当然のことながらセキュリティ面です。メモリ整合性を無効にすることで、システムのセキュリティが低下し、悪意あるコードや攻撃からの保護が弱まりますので注意が必要です。
ちなみに「有効(on)」にすることのデメリットも紹介しておきます。
- アプリケーションとの競合が起こる可能性がある
- メモリ使用量が多くなる
- PC全体のパフォーマンスが低下する可能性がある
- 一部のドライバがインストールできない可能性がある
ここ5年ほどのPCならば問題ないと思いますが、ローエンドクラスの昔のPCでは注意が必要かもしれません。Windows11の要求スペックが高いのは、このメモリ整合性によるパフォーマンス低下も一因だと思います。
メモリ整合性を無効にする手順
では実際にメモリ整合性を無効にするための手順を紹介します。ちなみに以下はWindows 11向けのものです。
1.Windows セキュリティを起動する: スタートメニューから「Windows セキュリティ」を選択します。
2.デバイス セキュリティの詳細を開く: 左メニューから「デバイス セキュリティ」を選択し、「コア分離の詳細」をクリックします。
3.メモリ整合性をオフにする: 「メモリ整合性」が「オン」になっていれば、それをクリックし、「はい」を選択してユーザーアカウント制御を許可します。
4.コンピューターを再起動する: 設定を適用するためにコンピューターを再起動します。
5.設定の確認: 再起動したあとに「メモリ整合性」を確認し、「オフ」になっていれば設定は完了しています。
onかoffかはケースバイケース
これで、Windows 11のメモリ整合性を無効にする手順が完了しました。どちらが良いかは正直なところケースバイケースなのですが、結構強力な機能なので、パフォーマンスを気にするならoffで良いと思います。
私はゲーム用マシンではoffですが事務作業用ではonですね。なので要は使い分けの問題なのかなと。自分の使い方や扱うデータによって適切に切り替えていきましょう。