安くオンラインゲーム専用ネット回線を開通させる方法と注意点
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オンラインゲームにおいて応答速度の速さは勝敗を左右する重要な要素であり、ゲーミングモニターなどのハードウェアと合わせてネット回線の品質が要です。
ネット回線の品質を見極める要素は通信速度とサーバーまでの接続にかかる時間を表すPingがあり、複数のインターネットサービスを同時に通信させると通信速度やPing値が低下します。
ゲーミングWi-Fiルーターなどは通信を優先させるパソコンを事前に設定することでゲームに影響が出にくくなるように調整してくれますが、それでも全く影響がないわけではありません。
そのためゲーミング用に別回線を用意するユーザーもいますが月額のコストは既存のネット回線と合わせて2倍に膨れ上がってしまうというデメリットがあります。
そこで今回は安価にオンラインゲーム専用ネット回線を開通させる方法と注意点についてご紹介します。
NTTのフレッツ光回線は複数のプロバイダーを同時に接続可能
フレッツ光は一般的なインターネットサービスプロバイダー(ISP)と契約し利用可能ですが、配線やルーターの機能を工夫することで光回線は増やさずに複数のISPと契約できることはあまり知られていません。
ONUからLANハブで分岐して複数のルーターを設置すれば複数回線を同時開通できる
NTTのフレッツ光は通常、ONUという機器からルーターにLANケーブルで接続されますが、それぞれLANの差し込み口は一カ所しかありません。
そこでONUへLANハブを繋ぎ、そこから複数台のルーターを接続することで2本以上のネット回線を個別に開通させることが可能です。
もしルーターにPPPoEパススルーという機能がある場合は、ルーターのLANポートに追加のルーターを接続し回線を増やすことも可能ですがパフォーマンスは期待できないためゲーム用途ではお勧めできません。
ホームゲートウェイはONUと分離可能
もし光電話を契約している場合はホームゲートウェイと呼ばれるONUとルーターが一台になった機器がNTTよりレンタルされていますが、LANケーブルとLANハブを用意すれば問題なく複数回線を開通させることが可能です。
ホームゲートウェイの簡易カバーを外すとUNIポートと書かれた箇所にLANケーブルが繋がっており、このケーブルを外しUNIポートをLANハブで増やせば問題ありません。最初に外したLANケーブルもLANハブに接続すれば光電話も引き続き使用可能です。
初期状態で2つしかないセッション数が足りない場合は追加契約が必要
セッションとは接続サービスの数であり、通常はISPと光電話用に2つまで有効になっています。LANハブでISPを増やす際に光電話がなければ問題ありませんが、光電話がある場合は月額数百円の追加契約でセッション数を増やさなければなりません。
しかし別途光回線を引くよりは圧倒的に安く済み、使わなくなった際はいつでもISP契約だけを解除できるため試験導入も容易です。なおセッション数は個人向け回線なら5つまで増やせます。
まとめ
光回線は契約する度に代理店へ多額の謝礼金がNTTから支払われるため、ゲーム用に別回線を引く相談をしてもONUからLANハブで各ルーターへ分ける方法は教えてくれません。
しかし最近ではONUからLANハブで分けてPPPoEとIPoEを同時に接続し、サーバーを立てる方法などが普及しつつあり導入事例も検索すれば多くヒットするようになりました。
またゲーム専用回線としてだけでなく、3世帯住宅などで光回線を一本化し、通信料を大幅に削減しつつネット回線数は減らさないようにすることも可能です。
もし複数のインターネット回線をまとめたり、追加のネット回線を増やしたい際はONUからLANハブで分ける方法をおすすめします。