HDMI2.1の主要機能を解説
投稿日:
更新日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
PCのほか、外部デバイスとモニターの接続では大半がHDMIを使用すると思います。HDMIは現代になくてはならないインタフェースですが、最近2.1へとバージョンアップしました。
HDMI2.1ではさまざまな機能が付与されており、特にゲーム用途に最適化が図られているようです。
HDMI2.1の諸機能
HDMI2.1は2017年に発表されており、4Kおよび8Kへの本格的な対応が盛り込まれた規格です。
今後主流になっていくと思われる「4K/120Hz」のように、解像度とリフレッシュレートを高い次元で両立した仕様にも対応します。
HDMI2.1の最大の特徴は最大48Gbpsという高速転送です。従来のHDMIは最大転送速度が18Gbpsでしたので、約2.5倍の向上ということになります。
その他、HDRやALLMなど、ゲーム向けの機能が充実していることも見逃せません。下記は、HDMI2.1の主要機能です。
4K120Hz
4Kはすでに一般的なモニターでも普及していますが、120Hzという高リフレッシュレートとの両立はまだまだこれからです。
HDMI2.1が持つ4K120Hzでは、4K(3840×2160画素)で120フレーム/秒という表示を可能とします。
これまでの一般的なモニターは60Hzが標準でしたので、およそ倍のフレーム数を4K環境で動かせることになりますね。
しかもこれが「標準仕様」として定められるので、今後HDMI2.1対応のモニターはスペックが底上げされていきそうです。
HDR
HDRは「High Dynamic Range」の略称で、幅広い輝度を実現するための規格。色深度(明暗の表現)も優れており、いわゆる「鮮やかさ」「メリハリ」が強調されます。
HDRはすでに一部のモニターで普及していますが、HDMI2.1では標準で対応します。
VRR
VRR(Variable reflesh rate)は、G-syncやFree Syncに近い機能で、ティアリングやカクつきの軽減に貢献します。
ゲーム機側の映像信号にリアルタイムで同期し、動きの激しいFPSなどでも視認性を確保しやすくなるでしょう。
大型テレビや安い大型モニターでゲームをするとチラつきやカクつきが目立つことがありますが、HDMI2.1ならばこうしたデメリットも軽減されそうです。
ALLM
ALLMは「Auto Low Latency Mode」の略称で、読んで字の如く「自動的に低遅延を実現する機能」ですね。
モニターへの入力にはリフレッシュレートの変換などの関係で遅延が発生することがありますが、これを軽減する機能が自動で付与されています。
こちらも明らかにゲームを想定した機能ですね。
eArc
いわゆる音声出力機能なのですが、リニアPCM7.1やドルビーアトモスなど、音質を向上させる信号の伝送にも対応していることが特徴です。
Bt.2020
Bt.2020は4Kで追加された色再現空間の規格です。自然界の色のうち、99.9%をカバーする超広域な色再現が可能とのこと。
前述のHDRなどと組み合わされることで、現実世界さながらの色彩が再現できそうですね。
まだまだ高額なHDMI2.1モニター
2022年8月時点でHDMI2.1モニターを検索すると、最安でも28インチで7万円前後、30インチ代では10万円を軽く超える相場になっています。
HDMI2.1は4K環境が前提となるため、必然的に対応モニターの価格も上がります。一般的に普及するのはおそらく2年後くらいになると思うので、価格がこなれるにはもう少し時間が必要でしょう。
4K120Hzというスペックがどれだけ安くなるかによると思いますが、規格としてはかなり魅力的ですよね。
完全にゲーム用途にフォーカスしてきているので、もし気になった方は購入を検討してみてください。