グラボの更新頻度が年々低くなっている理由
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あなたはグラボを何年置きに更新するでしょうか。以前は3年程度で更新する方が多かったのですが、今はもっと長いような気がします。
なぜグラボの更新頻度が低くなってしまったのか、その理由をまとめてみました。
グラボの更新頻度は「10年に2回程度」か?
これからお話する内容は、あくまでも私の周囲の例です。ちなみに私は10年で4回ほどグラボを更新していますので、まあ更新頻度は高めだと思います。
さて、知人や友人、親戚の話を総合すると、グラボの更新頻度は「10年に2回」程度に落ち着いているようです。
私の感覚からいうとかなり更新頻度が落ちていて、「それでやっていけるか?」というイメージがありました。しかし実際には全く問題ないようですし、ゲーマーでもこの程度なようです。
グラボはCPUに比べるとスペック競争が激しく、コアアーキテクチャが入れ替わると一気に更新が進むイメージでした。
一方で、周囲の人間は「3世代程度は余裕でスキップしている」という方が大半。気になってネットで軽く調べてみると、確かにグラボは以前のようにポンポン入れ替えるものではなくなっているようで。
なぜこのような事態になったのかを考えてみました。
グラボがあまり更新されない理由
リサーチしてみると、大体以下3つの理由に集約されそうです。
- そもそもグラボの性能が過剰
- プレイするタイトルが固定化していて、新しいタイトルに移行しない
- ・単純に高くて手が出しにくい
順にみていきましょう。
そもそもグラボの性能が過剰
これは私も思うのですが、「確かに性能はすごいけど、その性能で何をするの?」というグラボが増えましたね。RTX世代に入ってからこの傾向が強いです。
GTXシリーズまでは「フルHDから4Kに移行するならまだまだ性能が必要」という風潮がありましたが、今は4Kもそこまで…というイメージがありますし。
単純に考えて、4Kや8Kを快適にかつそれなりの大画面でプレイしようとすると、PC以前に「部屋の広さ(モニターとの距離)」が必要になりますし。
1メートル未満で快適にプレイするならフルHD~2Kで全く問題ないわけですから。さらにフレームレートについても、大半のゲーマーは240Hzを求めていません。
144Hz程度で十分ですし、FPS以外なら60Hzで何の不満も感じない。これが実情ではないでしょうか。そう考えると4K・144Hzを余裕で目指せる!といったグラボは守備範囲外になってしまうわけです。
プレイするタイトルが固定化していて、新しいタイトルに移行しない
大人気タイトルというのは、「長寿」です。長寿なタイトルは、新規を増やすために推奨スペックをなかなか引き上げません。
FPSであっても、推奨スペックは5年程度前のミドルレンジクラス。つまり、同じタイトルをやりこんでいるうちは、グラボの更新が必要ないわけです。
単純に高くて手が出しにくい
身も蓋もない話ですが、円安と半導体価格の高騰が相まって、グラボは高くなりすぎました。
「2万円程度のミドルレンジ」が消滅に至ったのは非常に痛いですね。ローエンド的な位置づけのRTX3050でも3万円近くしますから。
中古を狙えばコスパは高いのですが、これにはある程度の経験と目利きが必要。何も考えずにスパっと買える新品のグラボが値下がりしない限り、更新頻度は高くならないでしょうね。
それでも目安は「4年に1度」
こうしたさまざまな事情を加味しても、私は4年に1度程度はグラボの更新を検討すべきだと思います。
グラボは温度差による消耗が懸念されるパーツですし、物理的な駆動ポイント(ファン)もありますから。
経年劣化が全くないとは言い切れません。最近のグラボはめったに壊れませんが、4年もたてば世代交代や新しいモデルも出るわけで、トレンドをチェックする意味でも検討は必要だと思います。
また、発売から4年程度のグラボであれば売却でも値が付きやすいですし、「下取り」だと思えばそれほど費用も嵩みません。
無駄に更新しても意味がないのは確かですが、たまには「環境更新」に目を向けてみるのも一興ですよ。