グラボは補助電源なしで起動可能か?
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ハイエンドグラボには、必ずといってよいほど「補助電源」の接続口がありますよね。マザーボードから供給される電力では足りないので、電源から直接電力を供給するためです。
では、補助電源をつなげずに使用した場合、どのような影響があるのでしょうか。果たして起動するのでしょうか。今回は補助電源なしでのグラボ起動について紹介します。
補助電源を使わないと?起動するかはケースバイケース
結論から言うと、「補助電源なしでは起動しないグラボ」と「起動はできるがパフォーマンスが低下するグラボ」に分かれます。
つまりケースバイケースですね。私が数年前に試した限りでは、AMD製GPUを積んだグラボの多くが「補助電源なしでは起動不可」でした。
一方、Nvidia製GPUを積んだグラボの中には「パフォーマンス低下の警告メッセージ付きで起動する」ものもありましたね。ただし、GTX世代の話しですのでRTX世代では不明です。
どちらにせよ、本来は補助電源を使って正常に動作させるべきですから、補助電源なしでの軌道はマザーボードに負担がかかる可能性があります。
補助電源なしモデルのメリットとは
先日、RTX3050の6GB版が補助電源なしモデルとして登場するとの情報が流れました。一般的には、補助電源なしモデルは「低消費電力でエコ」というイメージなので、ローエンド帯に属する3050ならまあ妥当かなと思います。
しかし、RTX3050の6GBは補助電源ありのモデルもあるわけです。一般的に同一のGPUで補助電源あり・なしのモデルが発売されると、なしのモデルは性能が絞られた状態で出荷されます。
今回の補助電源なし3050も、おそらくGTX1660からGTX1660SUPERの間のような性能にチューニングされるでしょうね。ロープロファイル版のグラボは希少ですので、ある程度は売れると思いますが、GTX1660SUPERのユーザーが買い替えを検討するほどではないでしょう。
ちなみに、GTXシリーズでは、末尾が”50″(GTX1650まで)なら補助電源不要なケースが多く、それ以上(末尾が60以上=GTX1660以上)は補助電源が必要になっています。
PC電源は補助電源を使用する前提で選ぶべし
初心者が陥りがちな罠ですが、補助電源なしのグラボを購入すると同時に、低用量な電源を選んでしまうことがあります。PC電源は補助電源を使っても使わなくても、ある程度は余裕をもって選択すべきです。
例えば補助電源なしのRTX3050ならば、400Wクラスでも問題なく動かせると思います。しかし、ここはあえて600W程度の電源を選んだほうが無難です。
PC電源は、600~700Wが非常に使い勝手の良いゾーンで、ミドルレンジクラスまでのグラボならば、ほぼどの世代でも安定稼働が望めます。
たとえ補助電源を使用しないグラボであったとしても、将来的にアップグレードする可能性はあるわけですから、やはり「補助電源を使う」という前提は押さえておきたいですね。