もう自作は意味がない?自作PCのメリットを改めて整理してみる
投稿日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
ゲーミングPCを自作で手に入れるか、BTOメーカーから購入するかで迷う方はかなり多いと思います。
自作PCはそれほど難しいものではなく、10個程度のパーツを組み上げてOSをインストールすれば完成です。
しかし、近年はBTOパソコンがとても良くできており、自作PCとの価格差も昔ほどないので、自作PCのメリットが薄れてきています。
そんな状況でも自作PCのメリットはしっかりとあります。今回は、自作PCのメリットを改めて整理したいと思います。
思考訓練になる
自作PCは当然のことながらPCパーツの塊なんですが、単純にパーツの持つ力の総合地=PCの性能、にはなりません。
CPUの力が100、GPUの力が100だとして、合計200の力がある!という具合にはならないのがPCの面白いところです。
要はバランスが最も重要で、このバランスを考えるのが自作PCの楽しみとも言えます。PCに限らず、バランスを考えることは全体最適思考の訓練につながります。
「CPUは十分だけど、GPUが少し弱そうなのでグレードを1個あげよう」「CPUとGPUの能力の割にメモリの搭載量が小さいので少し足そう」といった具合に、「全体としてどうか」を考える力が鍛えられるわけですね。
これは自作PC以外の分野でも鍛えられるのですが、最も身近で手っ取り早いのが自作PCだと思います。
自作PCの中級者や上級者ほど、尖ったパーツやハイエンド仕様のパーツを使わず、そこそこのパーツ構成で長く使えるものを作るのは、この全体最適思考が身についているからなのです。
実は2台目以降が圧倒的に安く作れる
自作PCのメリットといえば、かつては「安さ」でした。BTOメーカーが20万円で販売している構成を、12~3万で作れてしまう時代があったからです。
しかし近年は両者の間にそれほど大きな価格差はなく、良くて3~5万円ほど自作PCが安いくらいではないでしょうか。
ただし、これは「1台目」のお話。自作PCのコスト的なメリットは、2台目以降に大きくなります。なぜなら、ケースやファン、電源、メモリなどそれほど交換が必要ではない部分を流用できてしまうからです。
「ケースやファンなんか安いのでは?」と思うかもしれませんが、これだけでも大体1~2万円は浮きます。あとはメモリ、電源、ストレージなんかを含めると3~5万円くらいにはなるでしょう。
自分の中で納得がいく組み合わせで、なおかつ使い勝手が保証されているものですから、新しくパーツを選ぶ時間も減りますし。さらに、CPUやGPUなどは中古市場でしっかり売却できるので、合算すると6~10万円近くお金が節約でるのです。
2台目というよりも「2代目」なのですが、ゲーミングPCを純粋に2台欲しいという方は少ないでしょうし、大抵は「今よりも良いものが欲しい」だけですよね。
自作PCならば、2代目のPCは1代目よりも安く作れる可能性が極めて高いです。
「安定構成」を追求できる
絶対的な性能という面では、もはや自作PCもBTOパソコンも大して変わりません。むしろBTOパソコンのほうが保証をつけてくれているので、ハイエンドほどBTOのほうが優れていると思います。
しかし「性能はほどほどで、安定性が欲しい」という場合は自作PCに軍配があがるかもしれません。性能よりも評判や安定感を重視してパーツを選ぶと、PCは驚くほど故障しません。
「CPUやGPUはどうせ同じなんだから安定性も同じでは?」と思うかもしれませんが、BTOパソコンの場合はすべてのグレードのCPUやGPUを選べるわけではありませんよね。
例えばCPUは無印(末尾Kなどがない)、GPUはミドルレンジの下限でいい、といった組み合わせが必ずあるとは限りません。また、電源やマザーボードも自分で選べないことがあります。
一方、自作PCならば納得がいくまで安定性重視の構成を追求できるわけで、この点が大きなメリットだと感じています。