エイリアンウェア X51 プラチナとS2716DG 性能レビュー
G-SYNC対応ゲーミングモニターと一緒に使うとヌルヌル!
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今回のレビューはちょっと特殊です。DELLが販売している小型デスクトップのエイリアンウェア X51 プラチナとゲーミングモニターのS2716DGを一緒に紹介します。
前半はエイリアンウェア X51 プラチナで後半はS2716DGです。S2716DGは144HzでG-SYNC対応なのでビックリするほどヌルヌルでした。G-SYNCがどういうものなのかも併せて解説します。
エイリアンウェア X51 プラチナはこんな方におすすめ!
省スペースな小型デスクトップが欲しい!
搭載パーツの中でCPUを優先して強化したい!
GTX960搭載のミドルスペックで充分!
エイリアンウェア X51 プラチナのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 64bit | Core i7-6700K(クアッドコア/最大4.4GHz) |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX960M 2GB | 8GB DDR4 2133MHz |
ストレージ | チップセット |
1TB HDD | インテル Z170 Express |
電源 | 光学ドライブ |
13.3インチ IPS アンチグレア(1920 x 1080) | 外部ACアダプター |
Alienware X51は定期的にバージョンアップします。今回レビューしているのはAlienware X51 R3と呼ばれる世代です。ちなみに本製品はAlienware DT X51という名前らしいです。でもそんな名称のゲーミングPCは公式ページに存在しません。スペックから判断するとおそらくエイリアンウェア X51 プラチナです。
エイリアンウェア X51は現在4種類あり、プラチナモデルは上から2つ目です。最上位のスプレマシーと比較するとメモリが半分の8GBです。そして不思議な事に下位のスタンダードとプレミアムにはDVDドライブが搭載されているのに、上位のプラチナとスプレマシーには光学ドライブがありません。謎仕様です。
性能はミドルスペックです。ただCPUだけが強化されています。一般的なミドルスペックがCore i7-6700、メモリ8GB、GTX960なのに対して、エイリアンウェア X51 プラチナはCPUがオーバークロック版のCore i7-6700Kです。CPUをゴリゴリ使うような作業に向いています。
エイリアンウェア X51 プラチナの外観
次にエイリアンウェア X51 プラチナの外観や接続端子のレビューをしていきます。
ゲーミングPCの小型デスクトップというカテゴリには「スリム型」と「キューブ型」があります。エイリアンウェア X51はスリム型です。前面は光沢のある素材が使われています。
エイリアンウェアのロゴが付いています。ボタンの類ではありません。
正面の接続端子はUSB2.0が2個、ヘッドホン端子、マイク端子です。前述の通りDVDドライブは非搭載です。
電源ボタンは正面上部に配置されています。
上部は通気口です。横置きも可能です。
左側の白い部分は電源を入れると光ります。横から見てもコンパクトですね。
右側も同様です。
背面が排気口です。ALIENWARE SFF Advanced iquid Coolingという機能が搭載されていて、水冷システムにより冷却性と静音性を高めています。
背面の接続端子はUSB3.0が4個、USB2.0が2個、LANポート、サウンド関連、Alienware Graphics Amplifier接続用ポートです。デスクトップでもAlienware Graphics Amplifierを使えるとは知りませんでした。
GeForce GTX960の接続端子はDVI、HDMI、DisplayPortが3個です。
エイリアンウェア X51が小型な理由の1つが電源です。外部ACアダプタを接続して電源供給します。
エイリアンウェア X51 プラチナのベンチマークスコア
「小型=低性能」なんてイメージがありますが、エイリアンウェア X51 プラチナにはGeForce GTX960が搭載されているので、多くのオンラインゲームをサクサク動かせるだけの性能を持っています。具体的にどんなゲームをどれくらいの画質で遊べる性能なのかベンチマークソフトで検証しました。
ただ、いつもならFF14ベンチマークのスコアを最初にご紹介するのに今回は省略します。というのも計測が終了した途端に毎回必ずFF14ベンチマークが落ちるからです。原因は不明です。だから今回はFF14ベンチマーク以外をご紹介します。
PSO2ベンチマークは設定5(最高画質)で42851、設定3(標準画質)で79164です。PSO2はどんな設定でもヌルヌルです。
ドラクエ10は19494です。GTX960でこんなに高いスコアが出たのは初めてかも知れません。CPUによる影響が大きいのでしょう。
MHFは15263です。
3DMARKの評価は「上位52%のパソコン」です。GTX960の平均値くらいです。小型だと熱の影響でスコアが下がりそう、なんて予想していましたが、そんなことはまったくありませんでした。しっかり高性能です。
144Hzゲーミングモニター「S2716DG」のレビュー
では次にS2716DGをご紹介します。S2716DGは27インチです。液晶モニタの中では結構大きい方なので、デュアルディスプレイにしようと思うと拾い机が必要になります。1画面で大きなモニタが欲しい方におすすめです。
組み立ては非常に簡単でした。5分もかからないと思います。液晶部分を最大限低くした状態です。
最大限高くした状態です。TNパネルのノングレアのため反射は少なめです。
低くして横から見た状態です。上下の可動域は13cmです。
高くした状態です。
下に傾けた状態です。
上に傾けた状態です。結構広く角度を調整できますね。
スイッチは右下にあります。裏側に配置されていて、慣れるまでは押しにくいです。
右下のボーダー部分です。
右上のボーダー部分です。
全体的に見ると下側のボーダーが厚く、上部と左右のボーダーが薄くなっています。
プリセットはStandard、Warm、Coolの3つです。ゲーム用のプリセットは搭載されていません。自分でカスタマイズする必要があります。
最大解像度は2560×1440です。フルHDよりもずっと広く、表示がとても綺麗です。
リフレッシュレートは144Hzまで対応しています。144Hzにした瞬間からヌルヌルを実感できます。
ゲーミングモニターといえばリフレッシュレートが大切です。特にFPSにおいて滑らかに表示されたほうが敵の動きを目で追いやすいからです。しかし高リフレッシュレートになるとチラつきが気になることがあります。そのチラつきを抑えたり応答速度を改善する技術がG-SYNCです。
NVIDIA公式サイトからG-SYNCの説明を引用します。
NVIDIA G-SYNC は、かつてないほどスムーズで高速なゲーム体験を可能にする画期的な新しいディスプレイテクノロジです。G-SYNC の革新的なパフォーマンスは、ディスプレイのリフレッシュレートを GeForce GTX が搭載されたデスクトップまたはノートブックの GPU に同期させることによって実現されます。これにより、画面テアリングが除去され、ディスプレイのスタッターや入力遅延が最小限に抑えられます。
G-SYNCを有効にするにはNVIDIAコントロールパネルから「G-SYNCをフルスクリーンモードで有効にする」にチェックを入れます。
144Hzに設定した上でG-SYNCを有効にしてみました。PSO2ベンチマークで試してみたところ、フレームレートが同期されて最大144fpsまでしか出ないようになりました。実際の画面では142~143fps出ていました。ただ、チラつきが改善されたかどうかはよくわかりませんでした。(144Hzでヌルヌルになったことはひと目で分かりました)
G-SYNCの効果を体感できるデモ「G-SYNC Pendulum」があります。NVIDIA公式からダウンロードできるソフトウェアです。V-SYNCなし、V-SYNCあり、G-SYNCありの3種類を体感できます。
金色の振り子が左右に動いているだけの映像です。ただ、これだけでも充分わかりやすかったです。G-SYNCを有効にした時、明らかにチラつきがなくなり、滑らかに動いていました。目に優しいというのもありますが、それ以上に「しっかり視認できる」ことが重要です。特に動きの速いFPSではG-SYNCを使えたほうが遥かに有利だろうと容易に想像できます。
今回レビューしてみてエイリアンウェア X51とS2716DGの組み合わせはなかなか良いな、と実感しました。ゲーミングモニターとゲーミングPCを一緒に買おうと思っている人は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。