Windows11へ移行はなぜ進まない?過去最悪の移行率が判明
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2025年10月14日、Windows 10のサポート終了が迫る中、移行率は過去最悪とも言える状況です。
世界のPCユーザーの約6割が未だにWindows 10を使い続け、最新技術に敏感なゲーマー層ですら4割以上が移行していません。
それでも移行が進まない背景には、コストや操作性への懸念、そして「今のままでも問題ない」という心理が影響しています。
この記事では、Windows 11への移行状況、進まない理由、そして移行しないことで直面するリスクを解説します。
Windows 10からWindows 11への移行状況(2024年12月時点)
2024年12月時点で、Windows 11への移行は依然として進んでいません。
市場シェアのデータによれば、Windows 10が全PCの約63%を占めており、Windows 11は約34%にとどまっています。
2025年10月14日にWindows 10のサポートが終了するにもかかわらず、過半数のユーザーが依然としてWindows 10を使い続けている状況です。
特に注目すべきは、新技術に敏感なゲーマー層でも、いまだにWindows 10の利用率が43%もあること。ゲーマー層のWindows 11の利用率は55%にとどまっており、移行が必ずしも進んでいないことが明らかになっています。
こうした状況を受け、Microsoftは2025年1月のCESで「今年はWindows 11への更新が必須の年」とアピールしましたが、市場全体の移行ペースは緩慢なままです。
サポート終了まで残り9カ月となるこの時期でも、多くのユーザーがWindows 10を使い続けている現状は、結構深刻ですね。
あくまでも私の主観ですが、「サポートが打ち切られる年」の数字としては過去最悪レベルだと思います。
なぜWindows 11への移行が進まないのか
Windows 11への移行が進まない大きな理由のひとつは、インストール要件にある「TPM 2.0」の存在です。TPM 2.0は、暗号鍵やパスワードを安全に管理し、不正アクセスを防ぐためのセキュリティチップ。
しかし、数年前に購入されたPCにはTPM 2.0が搭載されていないケースも多く、OSのアップグレードだけではなく、PC本体の買い替えが必要となることが移行の障壁になっています。
買い替え費用は、一般的なノートPCでも10万円台後半から20万円以上に及ぶことがあります。
また、Windows 11の操作性に対する抵抗感も影響しています。
新しいデザインや機能に対する慣れが必要であること、アップグレード時にトラブルが発生する可能性があることが、ユーザーに現状維持を選ばせる原因となっています。
特に、現在のPCに大きな不満がないユーザーにとって、Windows 11に移行する動機が弱いのが現状です。
移行が進まないことのリスク
Windows 10からの移行が進まないことは、多くのリスクを伴います。
まず、2025年10月14日を過ぎると、Windows 10のセキュリティ更新が完全に終了します。
新種のウイルスやランサムウェアなどに対する修正パッチが提供されなくなるため、PCがサイバー攻撃に対して無防備になる恐れがあります。
この状態でネットに接続し続けることは、企業や個人にとって非常にリスクが高い行為です。
アメリカのサイバーセキュリティ機関(CISA)による調査では、2024年1月から9月の間にWindows OSに関連する重大な脆弱性が15件報告され、そのうち一部がすでに攻撃に悪用された事例もあります。
サポート終了後に同様の脆弱性が発生すれば、利用者は自力で対処するしかなくなり、リモートワークやネット決済が当たり前の現代において、重大なセキュリティインシデントが発生する可能性が高まります。
さらに、Windows 10で動作する多くのソフトウェアが順次サポートを終了する可能性があります。
たとえば、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどの主要ブラウザ、メールソフト、データ加工用のソフトウェアも使用できなくなる可能性も。
移行が遅れることで発生するもうひとつのリスクは、2025年のサポート終了直前に需要が集中することです。
PC本体や関連部品の在庫不足や価格高騰が起きる可能性があるため、移行を後回しにするほど、コストや手間が増えるリスクがあります。
Windows11への移行は余裕をもって!最低でも2025年夏までに
Windows 11への移行は、サポート終了までの残り期間を考えると、早めに着手することが求められます。
Windows 10を使い続けることで発生するセキュリティリスクやソフトウェアのサポート終了は、ゲーマーにとっても決して無視できるものではありません。
新たに登場したAI機能を備えた「Copilot+ PC」などの選択肢も含め、PCの買い替えやWindows 11への移行を前向きに検討すべき時期に来ていると言えるでしょう。