ゲーミングノートPCの静音化は可能か?
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あなたのゲーミングノートPC、静かですか?正直なところ、私のゲーミングノートPCはうるさいです…。
どうしても負荷がかかってくると激しいファンの回転音が聞こえるようになり、ふとした瞬間にストレスに。
一方で、ゲーミングノートPCは静音化が難しいとされています。果たしてゲーミングノートPCを静かにすることは可能なのでしょうか。
なぜゲーミングノートPCはうるさい?
ゲーミングノートPCは、一般的なノートPCと同じように「専用設計の薄型パーツ」が多用されています。
デスクトップPCのように汎用化されたパーツではないので、簡単に交換することができません。また、限られたスペースの中で効率的に動作するように、極限までスリム化されています。
このことから「大型のファンに交換」や「CPUクーラーをサードパーティー製に交換」といった対策ができないのです。
自然とファンは超小型で高回転型のものが使われます。PCを触ったことがある方ならわかると思いますが、小さなファンを高速で回転させると非常にうるさいです。
ゲーミングノートPCの場合は、主にCPUやグラボのファンですね。MAX-QのようにノートPCに最適化された仕様でもかなりの音がします。
ファンレス仕様のグラボなら多少マシですが、あの狭い空間でファンレスにできるくらいの性能となれば、当然ローエンドクラス。それなりの性能を持ったゲーミングノートPCは、軒並みうるさいのです。
ゲーミングノートPCを少しでも静かにするには?
ということで、パーツ交換もダメ、性能優先にすると100%うるさい、と静音化のハードルが高いゲーミングノートPCですが「やらないよりはマシ」という対策があります。
何かというと「CPUグリスの塗りなおし」と「ファンの掃除」です。
まずCPUグリスの塗りなおしですが、ゲーミングノートPCのCPUグリスは密閉された空間で高熱にさらされ続けた結果、乾燥して熱伝導性が落ちていることがあります。
これを改善するだけで、ファンが高速回転するタイミングを遅らせることが可能です。方法はいたって簡単で、
- PC底面のカバーを外す
- CPUクーラーを外す
- CPUの乾燥したグリスをふき取り、新しいグリスに変えて元に戻す
というもの。文章にすると簡単ですが、ノートPCのCPUクーラーは非常に薄くてわかりにくいので、Youtubeなどで動画を見て学んだほうがいいですね。
ちなみにCPUクーラーの形状は平たいチューブのようなもので、一般的なデスクトップPC向けとはだいぶ違います。
グリスについては、MX-4のような汎用品でかまいません。わざわざ高額なグリスを買っても、排熱性能に限りがあるので大きな差は出ないからです。
次にファンの掃除ですが、これもエアダスターでファンを吹くだけでOKですね。どうせすぐにホコリが絡むので、ピカピカにする必要はないです。
この2つを実施するだけで、CPUの温度は10℃近く下がることもあり、結果的にファンの回転が抑えられるというわけですね。
ゲーミングノートPCの劇的な静音化は不可能に近い
ということで、ありきたりな対策ではありますが、グリスの塗り直しは想像以上に効果があるのでおすすめです。
ちなみに極限まで静音化にこだわるのであれば、やはり水冷になるでしょうね。例えばマウスコンピューターの「G-tune H5-LC」のように外部にラジエーターを接続するタイプなどがあります。
また、Lenovoからは世界初の水冷ゲーミングノートPC「Legion 9i」は、内部構造が完全に水冷に最適化されており、パーツ全体が水冷パイプで覆われています。
ここまでくると非常に静かになりますが、まだまだ日本では入手しにくいのが実情です。静かさにこだわるのならば、大人しくデスクトップ型を買ったほうが良いかもしれません。