「小型ケースは熱がこもりやすくうるさい」は本当か?
投稿日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
未だに根強い需要がある「小型ケース」ですが、拡張性の低さなどさまざまな問題を抱えています。
特に「熱のこもりやすさ」や「騒音」について指摘されることが多いですよね。でも本当に熱くてうるさいのでしょうか。
今回は、小型ケースのデメリットである「熱」と「騒音」について考察してみます。
確かに小型ケースは不利
結論から言うと、確かに小型ケースはATXケースなどに比べて「冷やしにくい」「うるさくなりやすい」です。
特に空冷の場合は、小型のファンを高速で回す必要があることから、騒音の面で問題がでがちですね。
熱についてはCPUやグラボ、ケースのエアフロー性能次第なのですが、物理的に空間が小さいのでどうしても不利になりがちです。
実際に私もmini-ITXケースとATXケースに同じ構成のパーツを組みつけましたが、高負荷時の騒音はATXのほうが小さかったです。
ケースが大きくて重いだけに、遮音性が高いことも関係しているのでしょう。遮音性は重さ(質量)がそのまま影響してくるので、小型のケースは不利なのです。
熱については「ファンの性能」次第
しかし、熱については「小さいから不利」というわけではないように思います。上で「冷やしにくい」と書いてしまったので矛盾しているのですが、そもそも小さいから熱くなるわけではありません。
ケースが小さいと、搭載できるファンの大きさと数に制限が出ます。すると、どうしても小径ファン1個~2個で冷やすことになり、高回転で運用するためにうるさくなると。
しかし騒音を小さくするためにファンの回転数を絞ると、熱がこもりやすくなるわけです。騒音を気にせずにファンをMAXで回せばそれなりに冷えます。
ということで、小型ケースでもファンを大型に、かつ数を増やせれば、熱と騒音の問題は解決するはずなのです。
キューブ型なら小型でも静かで冷える
例えばThermaltakeの「Core V1」は、キューブ型の小型ケースでありながら、前面に200mmファンを1基搭載しています。
また、背面には8cmファンを2基追加できるので、合計3つのファンで運用が可能。前面の200mmファンはかなりのエアフローを発生させるので、背面2つをゆっくりめに回せば十分に冷えます。
サイドもメッシュ加工なので、再度フロー型のCPUクーラーでエアフローを強化してあげれば、冷却性能は問題ありません。
ちなみに、防振ゴムブッシュを一緒に取り付けると、共振を防ぐことができてさらに静音性がアップします。
さらにDIYで加工が必要ですが、天板にファンを追加してもパーツに干渉しないという報告もあるので、腕次第ではさらに冷却性能を上げられますね。
PWM対応にすればファンの回転数もおさえられますし、静かでよく冷える小型ケースになるはずです。
ただ難点もあります。それは、Core V1自体がそれほど小さくないということ。キューブ型なので扱いやすいのですが、実際には存在感が結構ありますね。ここを妥協できるかどうかがポイントです。
結局はファンをどれだけ追加できるかがカギ
身も蓋もない話ですが、ケースの冷却性能と静音性は、結局のところ「搭載可能ファン数」に依存します。
前面・背面に1基ずつ、8cmファンしか追加できないようなケースならば間違いなく高負荷でうるさくなりますし、12cmファンを3つ以上追加できるなら、低回転運用が可能なので静かでよく冷えます。
また、天板・側面・底面にもファンが追加できるようになると、熱源の場所に応じてエアフローを変えられるので、冷却性能と静音性を両立させやすいですね。
もちろん、大型ケース=ファン搭載数が多いであることは間違いありません。しかし、小型でもファンの搭載数が豊富であれば、それほど心配はいらないと思います。
ちなみに私が今狙っているのはGALAXの「Revolution-03」ですね。ファン搭載数と設置場所の組み合わせが優れていて、空冷水冷どちらにも対応できるからです。
こういう工夫が詰まったケースを探すのも、自作PCの醍醐味かもしれません。