自作PC初心者がWindows起動までにかかる本当の時間
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よくネットで「自作PCは実は簡単」「組み立てからWindowsの起動まで3時間でいける」といった書き込みがありますよね。
確かに嘘ではないのですが、初心者が3時間でWindowsの起動までいけるかというと…結構ハードルが高いです。
ということで、「初心者が自作PCを組み立て、OSを起動するまでの時間」を実際の体験ベースでお伝えしたいと思います。
実際は「スムーズにいったとして半日(6時間)」
結論から言うと、初心者が自作PCを組み立ててOSをインストールし、無事起動できるまでの時間は「半日(6時間程度)」と考えておくとよいでしょう。
手先の器用さや工具を使い慣れているか、事前にYotubeなどで情報を集めているかなどにもよるのですが、最低でもこのくらいは見ておいたほうが無難です。
ちなみに所要時間の内訳ですが、だいたい以下のとおり。
- パーツの開封と整理:20分
- 組み立て①(ケースに電源を組み付けてコードをまとめる):20分
- 組み立て②(マザーボードへCPU、メモリ、グラボ、ストレージを組み付ける):1時間
- 組み立て③(ケースファンの設置、通電確認):30分
- モニターとキーボードの接続:20分
- BIOSの起動確認:15分
- OSのインストールとアップデート:1.5~2時間
- 必要に応じてデバイスドライバのインストールや各種調整:1時間
合計:約6時間
組み立て②で手こずるとプラス1時間、回線の都合でOSのアップデートに+30分~2時間程度かかるので、やはり丸1日くらいは時間を確保したほうが良さそうですね。
最大の敵は「壊してしまわないか」という恐れ
ちなみに過去の経験や周囲の体験談を聞くと、やはり最初のうちは「力の入れ具合」や「パーツの扱い」「取り回し」に悩むようですね。
そもそも普通に生活していて、PCパーツのように回路や端子がむき出しの精密機械に触れる機会はほとんどありません。
また、組み立てたあとの配線も不慣れで気を使いますし、途中に休憩も必要ですからね。ということで、徐々に疲労がたまっていき、「続きは明日…」のようになるわけです。
慣れてくるとパーツにも余裕をもって触れるので、余計なストレスや疲労が減り、結果的に作業が効率よく進みます。
なので「起動するまで3時間」は、数台の自作経験を持つ中級者レベルになって初めて可能なレベルなのです。
もっとも、熟練者がつきっきりで教えてくれる場合は、この限りではありません。
ときには数日かかることも
最後にひとつ、注意点をお伝えします。
ここで今回紹介したケースは、あくまでも「大きなトラブルが発生しなかった場合」です。
そもそも通電しない、BIOS起動までたどり着かない、ファンが回らないという細かい不具合が起こると、対処するまでに数日の時間を要することもあります。
あとは運悪く初心者の段階で初期不良にあたってしまうと、ほとんどお手上げ状態ですね。どのパーツが悪さをしているのか見当がつかないので、自作を途中でやめてしまうこともあります。
決して脅しているわけではなく、「3時間で終わる」という認識は改めるべきということを言いたいのです。
また、自作PCが最安というわけでもないので、最初からBTOで好きな構成を組み、メンテナンスで少しずつPCのことを学んでいくというスタイルもおすすめです。初心者ならこのスタイルが非常に合っていると思います。