DOS/V POWER REPORTが休刊!ゲーミングPC雑誌は絶滅するのか
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自作PCやゲーミングPC愛好家の中では超が付くほど有名な雑誌「DOS/V POWER REPORT」が2024年冬号をもって休刊となります。
PC関連の雑誌が少しずつ減っている今、ゲーミングPCの情報誌は絶滅に向かってしまうのでしょうか。今回はDOS/V POWER REPORT休刊の背景や代替となる情報ソースについて紹介します。
DOS/V POWER REPORTとは?休刊の理由
DOS/V POWER REPORTは、1991年に創刊された自作PC愛好家向けの情報誌です。
1995年から月刊化し、2019年からは季刊誌として刊行が続けられていました。私は月刊誌だったころからの愛読者ですが、季刊になってからもとても楽しみにしていましたね。
DOS/V POWER REPORTは、他のガジェット紹介系雑誌とは異なり、かなり「ガチ」めな情報誌です。
PCに関することならばおよそ何でも扱い、CPUの使用やグラボのベンチマーク、ニッチでコアなパーツの紹介など、インターネットが発達した現代でも常に新鮮な情報を提供していました。
それだけに今回の休刊の知らせは非常に残念ですし、今後どこから情報を取得すべきかについて考えています。
ほぼ絶滅状態の自作PC雑誌
2023年現在、自作PCに関する情報を提供してくれる雑誌はほぼありません。自作PCが全盛期を迎えた90年代終盤~2000年代序盤には、さまざまな自作PC雑誌がありました。
しかし、PCの爆発的な普及が終わり、さらに既製品が低価格化し、BTOに乗り出す企業が増えてくるにつれて廃刊が増えましたね。
端的に言えば、「作るよりも買うほうが楽だし、コストもあまり変わらない」時代になったので、自作PCの情報自体にニーズがなくなってしまったのでしょう。
しかし、ゲーミングPCはBTOから自作へと移行する方が結構いますし、一部では情報ニーズがあることも確かです。
数々の便利ツールもDOS/V POWER REPORTで広まった
DOS/V POWER REPORTでは、非常に優秀だけどもニッチで名前が知られていないツールの紹介にも力を入れていました。
定期的にフリーツールやマニアックなベンダーの製品を紹介するので、そこから新しいトレンドを予想したりもしましたね。
ちなみに私の記憶が確かならば、Crystal MarkやCrystal CPUID、Crystal DiskMarkなどの有名ツールも、この雑誌をきっかけに広まった気がします。
今後はWebメディアとYoutubeが主体に?
DOS/V POWER REPORTの発行元である株式会社インプレスでは、「休刊はするものの、PCに関する情報はWebメディアやYoutubeで発信する」と明言しています。
ここで言うWebメディアとは「AKIBA PC Hotline!」や「PC Watch」のことで、Youtubeでは「PAD」というチャンネルが稼働しています。
確かに近年はYoutubeで海外のゲーマーや自作PC愛好家が熱心に情報を発信するので、紙ベースの雑誌よりも簡単に情報が取得できますからね。
「雑誌」という形は「いつでもまとまった情報が手元にある」「膨大な情報から、かいつまんで深堀りできる」という利点があるのですが、これも時代の流れでしょうか。
「とりあえずこれ買っておけば大体の情報が詰まっている」という安心感のある雑誌がなくなり、すべてがオンラインに集約されていく時代なのかもしれません。