ゲーミングPCは国産にこだわるべき?海外勢との差はなにか
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PCに限らず、日本で売られているデジタルデバイスの大半が海外製です。もはや海外の製品無しでは満足なデジタルライフは送れないと言っても過言ではありません。
しかし、今でも頑なに「国産」にこだわる人々がいます。私も少し前まではその傾向がありました。
実際のところゲーミングPCは国産と海外勢で差があるのか、国産にこだわるべきなのかについてまとめてみました。
国産PCメーカーの概況
ゲーミングPCを愛好するユーザーの多くはあまり国産メーカーに馴染みがないかもしれません。
しかし、まだまだPCを作っているメーカーは存在しています。2022年時点でPCを作っているメーカーは以下のとおりです。
- DynaBook(シャープの子会社)
- Panasonic
- VAIO(ソニーからスピンアウト)
- EPSON
- NEC
- 富士通
- MCJ(マウスコンピューターブランドを展開)
DynaBookやVAIOが社名?と違和感を覚える方もいると思いますが、これらはかつてブランドだったものがそのまま会社として独立した形になっています。
例えばVAIOはソニーのPCブランドでしたが、2014年に独立し、現在はVAIOが社名です。なので、VAIOというメーカーがVAIOシリーズを販売していることになります。
その他を見ると、レッツノートシリーズで有名なPanasonicやエプソンダイレクトでおなじみのEPSON、ゲーミングPC界隈では超メジャーなマウスコンピューターなど色々あることがわかりますね。
正直なところ、ゲーミングPCとしてはそれほど知名度が高くないのですが、今でも国産PCメーカーは意外と元気なのです。
メイドインジャパンの信頼性は?
よく「やはり国産は信頼性が高い」と言われますが、それが本当に国内で作られたものであるとは限りません。
PCは高度にモジュール化されたパーツの集合体であり、それぞれのパーツはすべて日本以外の企業が製造しています。
MSIにしてもASUSにしても台湾の企業ですから、これらが供給しているパーツを使用している時点で完全なる国産とは言い難いわけです。
この傾向はVAIOやレッツノートでも全く同じで、初期の設計や最終的なテストは日本で行っていても、実際の部品は台湾製が多くを占めていたりします。
また、日本国内の工場で組み立てられていたとしても、組み立てているのが日本人とは限りませんし、工場の持ち主が海外の企業であることも珍しくないのです。
こうしたことを総合すると「国産」「外国製」という区分け自体があまり意味のないものになってきますよね。
国産と海外勢の差は「サポート」のみ
では国産と海外製のPCにまったく差がないかといえば、そうでもありません。
「日本人がサポートを提供する」という意味では、やはり国産メーカーは強いですね。また、マニュアルの充実度もまだまだ海外勢より上です。
しかし、それ以外の部分ではほとんど差がなく、パッケージや流通経路(国産メーカーは家電量販店でよく売られる)ぐらいの差しかないのです。
ちなみにBTOパソコンメーカーで売られているゲーミングPCは、ほぼ全てのパーツが台湾系の企業のものですが、5年・10年と稼働しています。
私もゲーミングPCの自作やBTOパソコンの購入を始めてから、国産にこだわることは完全に辞めました。
国産か海外かというくくりよりも、どのメーカーが作っているか、これまでの実績や評判はどうか、などに注力したほうが自分のためになるからです。
もし「国産」にこだわるのなら、ぜひこの事実をしっかりと受け止めてPCを選んでみてください。