バルク品購入での手痛い失敗経験
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CPU、メモリ、GPUにはバルク品とリテール品がありますよね。バルク品は「本体だけのシンプル構成」で売られるパーツです。リテール品はパッケージ付きの新品で、箱や付属品がセットで売られている状態を指します。
バルク品は当然ながらリテール品より安いのですが、「なぜ安いか」を確認しなければ、面倒なことになる可能性もあるわけです。
そこで、私が過去に体験した「バルク品購入時の失敗経験」を紹介したいと思います。
そもそもバルク品はなぜ安い?
バルク品は、リテール品に比べると箱や付属品が省略されているぶんだけ、価格が安いのです。性能などはリテール品と何ら変わりありません。
もちろん、新品です。「バルク状態」ではなく正規の「バルク品」は、箱と付属品が無い状態が正常なのです。ただし、CPUであればリテール品よりも保証が短い(実質的に保証がない)こともあります。
まずは、こういった基礎を抑えておく必要があるでしょう。それでは、実際の失敗談を紹介します。
配送時に故障
CPUをバルクで購入したのですが、包装があまりにも簡素で、配送時にピンがほんの少し曲がっていたことがありました。
厳密に言えば、配送時に曲がったのか梱包時に曲がったのか定かではありませんが、どちらにしても大ショックです。しかも気が付いたのは到着後10日ほど経過して、CPUを組み付けようとしたとき。
配送会社の保険などにも加入しておらず、配送時にはすでにエアキャップで梱包されていたため、補償の対象にならず。
ちなみに古典的な方法(シャープペンシルの先で曲がりを直す)を行ったものの、動作は安定せず。10年ほど前の話ですが、約2万円が幻のように消えてしまいました。
2か月目で故障
バルク品はあくまでも新品なのですが、流通経路が異なるために個人向けの保証が設定されていません。
つまり、企業や小売店向けに一括大量仕入れされているために、梱包が省略されている製品で、保証も「企業や小売店向け」なのです。
したがって、個人を対象とした保証が設けられていません。よくBTOメーカーで「バルク品:保証一か月」としているのは、BTOメーカーが独自設定した善意の保証です。
ちなみに、Intel製CPUは正規品であれば3年の初期不良保証が付与されています。故障品をIntelのサポートに送付すると、新品に交換してくれます。
ただし、この保証をうけるには「CPUとクーラーをセットで送る」必要があったのです。私はかつて、この保証の違いを知らずにクーラー無しのバルク品を購入し、2か月目で初期不良に遭遇しました。
初期不良の保証を受けるために「箱」ではなく「純正のCPUクーラー」が必要だとは思いもよらず、今でも記憶に残っています。
ただし、バルク品の保証期間はケースバイケースのようで、場合によってはリテールと同じ3年のこともあるようです。一般的には、リテール品よりも短く設定されていることが多いと思います。
使っていなくても「新品」扱いにできない
これは、GPU(新品)をバルクで購入した後、全く使用していないためamazonで売り払おうと思った時のお話です。amazonでは、コンディションガイドラインという規定の中で、出品する製品の状態を厳しく取り決めています。
CPUやGPUについては、箱が無い場合「中古」とされることが多いようです。私も未使用のバルクを新品で出品できませんでした。
今はメルカリなどフリマアプリで売れますのであまり心配ありませんが、新品バルク購入→未使用→売却というルートでも、新品と見なされない可能性があることに注意してください。