乱立しつつあるゲーミングPCレンタルとガッジェス製「DENDEN RGB」
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パソコンのレンタルは毎月の費用を経費で処理できるため企業向けに需要がありましたが、最近ではLenovoなどが個人向けにゲーミングPCのレンタルサービスを始めています。
その流れに乗るべくパソコンショップ等が次々に参入し、これまでゲーミングPCを扱ってこなかった企業の参入も始まっています。そこで今回は乱立しつつあるゲーミングPCレンタルとガッジェス製「DENDEN RGB」についてご紹介します。
「DENDEN RGB」レンタルのプラン
サブスクリプション方式のレンタルサービスと聞くと分かりにくいですが、簡単に言い直すと「長期契約を前提としたレンタルサービス」ということになります。
「DENDEN RGB」は最低利用期間が定められたプランと、3年以上利用すると特典のあるプランしかなく短期間のレンタルが想定されていないビジネスモデルです。
先行するLenovoが1年間・2年間のプランしかなく、毎年新しいCPUやGPUが登場することを考えるとDENDEN RGBの3年間を基本にしたプランはかなり長いと言えます。
ベーシックプランは月額3,900円(税別)でサービス内容は最小限
ベーシックプランは最低利用期間が設定されている他にも送料負担がユーザー負担になっています。またレンタルサービスとしては珍しく故障時の修理費用もユーザー負担でハイリスクな内容です。その代わりに月額費用は3,900円に抑えられており、3年間の支払い総額は約14万円です。
プレミアムプランは半年ごとに料金が割り引かれるが支払い総額は高額
プレミアムプランは月額7,800円(税別)でスタートし、3年後には3,900円まで割り引かれますがそれでもベーシックプランより安くはならず3年間の支払い総額は約22万円です。
その代わり3年目にグラフィックボードをアップグレードが無料になり、故障時の修理費用をメーカーが負担するオプション契約が可能になります。
しかし注意したいのはオプション契約時に月額1,200円が別途請求されるため、3年間の支払い総額は約27万円にまで膨らんでしまいます。この時点で複数回故障しなければ元手を回収できないことは言うまでもありません。
サービス開始時点で全てが旧スペックのマシン構成
DENDEN RGBの構成は基本的な情報しかなく、BTOや他のパソコンレンタルサービスなら告知されているマザーボードやグラフィックボードのメーカーが不明です。
安定動作やゲームのフレームレートにも大きな影響を与えるだけでなく、高額なレンタル料が発生することを考えると不安が残ります。またCPUが1世代古く、同世代のi7の中では最も性能の低いIntel Core i7 9700、グラフィックボードも1世代古いGeforce RTX2060 SUPERとゲーミングPCとしてはコストパフォーマンス重視の構成です。
またパソコン本体のレンタル代とは別にモニターや周辺機器の購入費用が発生するため初期投資のコストは慎重に計算が必要です。
レンタルサービスの乱立で消費者は慎重に選ぶ必要が出てきた
パソコンのパーツは値下がり幅が大きく、ゲーム性能に直結するグラフィックボードは同じGPUを採用していてもメーカーやモデルで性能も価格も異なります。
そのため旧式の製品や正体不明のパーツで構成されているパソコンをレンタルするよりも購入した方が安い場合もあります。何よりレンタルサービスはサービス解約時に手元に何も残らないというデメリットが大きく、解約時にどうなるかよく考える必要があります。
すでに様々な企業がゲーミングPCのレンタルサービスに進出し始めており、比較検討する上でもマシン構成とレンタル費用の総額で比較・判断できる程度には下調べをしましょう。
まとめ
DENDEN RGBのレンタル価格とマシン構成にお得感はなく、3年間レンタルするよりもBTOで購入し3年ローンを組む方が現実的です。ローンが終わった後は自分でアップグレードしたり、下取りに出して買い換え資金に充てることができる点から見てもDENDEN RGBの魅力は多くありません。
急速にゲーミングPCのレンタルサービスが乱立し始めた中で支払い総額が高いレンタルサービスを安易に契約することは非常に危険であり、本当に利用する価値があるのか慎重に判断することをおすすめします。