ポータブルSSDを自作するメリット
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USBメモリに取って代わる存在としてポータブルSSDが注目され、様々メーカーが製品をリリースしています。SandiskやWestern DigitalといったSSDメーカーはもちろん、ELECOMやBUFFALOのようなサードパーティーからも続々と製品がリリースされている中で、外付けキットを使い内蔵SSDを外付け化する流れも生まれています。
そこで今回はポータブルSSDを自作するメリットについてご紹介します。
価格は既製品とほとんど差がない
ポータブルSSDを自作するには内蔵SSDと外付けキットを揃えるだけで組み付けも簡単です。既製品との価格差はほとんどなく、外付けキットはカラーバリエーションもデザインも平凡な製品が大半です。
もし価格を抑えたいなら型落ちした既製品の方が安くすみますが、自作ポータブルSSDは既製品にない優れた点が多くあります。
既製品に使われているSSDは低品質な物が多い
IODATA、ELECOM、BUFFALOなどのサードパーティーはSSDを製造しておらず、入手しやすい複数のSSD製品を仕入れて組み込んでいます。その中には極端に低品質な製品も多く、S.M.A.R.T.からも中身のSSDメーカーが分からないようにブロックされています。
サードパーティーは製造コスト以外にも宣伝など営業、サポートにかかるコストがかかっており、その分を低品質なSSDで補っている形です。そのため、同じ価格なら中身が分かっていて信頼できる自作ポータブルSSDの方が賢い買い物と言えます。
既製品の保証期間は1年間がほとんどで自作ポータブルSSDより短い
内蔵SSDの保証期間は3年以上が基本ですが、ポータブルSSDの既製品は1年間保証が大半です。これは採用している低品質なSSDで耐久性な上、保証期間を長くすると値崩れしやすい交換用のSSDを大量に保有しなければならないというサードパーティー側の都合による物です。
その点、SandiskやWestern DigitalなどのSSDメーカーは、自社製のポータブルSSDが故障した際は同一製品か同容量の新製品に交換することで対応するためサードパーティーのようなリスクがなく、内蔵SSDと同じ3年間以上の保証期間を設定してます。
コネクタ破損など故障時はキットのみ交換すれば安価に修理可能
ポータブルSSDはSATAやM.2のSSDを変換アダプタで外付けにした製品もありますが、一枚の基板上にUSBコネクタとSSDを実装したメーカー独自の物もあります。
後者の場合はコネクタが破損すると丸ごと買い換えるしかありませんが、内部仕様は公開されないためユーザーは選ぶことが出来ません。その点、自作ポータブルSSDならいくらでも外付けキットを交換すれば再使用できます。
コスパ重視なら2.5インチタイプの自作ポータブルSSDが優秀
2.5インチのSATAタイプのSSDは入手性が良く、M.2タイプ価格も安いため大容量なポータブルSSDを作る際に向いています。またSATA用の外付けキットは種類も多く、低価格な物から指紋認証付きの物まで幅広くリリースされている点も魅力の一つです。
なお、外付けキットは9.5mm厚のストレージに対応した製品が多く、7mm厚のSSDに取り付けて9.5厚に変更するスペーサーが別途に必要になることがあります。スペーサーはSSDに付属している場合があるので捨てないようにしましょう。
割高だが高速でコンパクトなM.2タイプの自作ポータブルSSD
M.2タイプのSSDは割高ですが、USB3.2に対応した外付けキットが使用できます。サイズもコンパクトでポケットにも入りやすいため日常的にポータブルSSDを使用するならM.2タイプがおすすめです。
M.2タイプ用の外付けキットはヒートシンクが一体化した製品やSSDを2枚差しでRAID構成が可能な製品などパフォーマンスを追求した物が多く、価格も2.5インチタイプよりも高額です。
まとめ
価格ではメリットのない自作ポータブルSSDですが、購入後の保証や性能面では既製品を遙かにしのぎます。
SSDは大容量化と低価格化が進んでおり、長く付き合うなら融通の利かない既製品よりも自由に組み合わせてアップグレードも修理もできる自作ポータブルSSDの方が優秀と言えるのではないでしょうか。