ノートPCクーラー(冷却台)の効果を5製品で実際に比較しました
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ゲーミングノートPCは熱くなるものです。ハイスペックなモデルになるとCPUは当たり前のように80℃越え、グラフィックボードは100℃に達することもあります。
こんなに高い温度になってしまうと、当然熱暴走が発生します。普段なら60fps出るゲームがガクガクになり、画面上ではたったの1fpsしか出ないなんてことが実際に起こります。
私は年に1回くらいの頻度で、友人達とゲーミングノートPCを持ち寄ってゲームオフ会のようなものをしています。すると毎回必ず誰かのゲーミングノートPCが熱暴走になります。それはもう酷い有様です。ゲームはカクカク、画面がチラつき、最後にはフリーズして強制終了です。
また格ゲー等のオフラインイベントにゲーミングノートPCを持っていったのに、熱暴走でカクカクになって対戦相手に迷惑をかけてしまうなんてケースもよく見かけます。
ノートPCクーラーの効果や選び方を知りたい!
だから対策としてノートPCクーラーを購入する人が増えてきました。確かにノートPCクーラーを使うことで熱暴走はかなり抑えられます。
でもよくわからないのは実際の効果と選び方です。「どのノートPCクーラーの効果が高いのだろうか?」「ノートPC冷却台にはたくさんの種類があって選び方がわからない」と疑問が生じました。
そこで実際に5製品を買ってみて効果を検証することにしました。
ノートPCクーラーの効果を検証!
ではいよいよ効果の検証です。
検証方法
冷却性能を計測するために、「通常時の温度」と「ベンチマークソフト動作時の温度」を比較します。まず10分以上放置して何もしていない状態の温度を記録します。次に3DMARK FireStrikeという総合ベンチマークソフトを動作させて、温度がどこまで上がるかを記録します。
使用したゲーミングノートPCは数年前に購入したG-TuneのGeForce GTX780M搭載モデルです。CPUはCore i7-4770HQ、メモリは16GB、サイズは15.6インチです。
比較するノートPCクーラーのスペック
今回は5種類のノートPCクーラー(冷却台)を購入しました。それぞれメーカーや形状、ファンの数、ファンの大きさが異なります。
BESTEK BTCPN2BK
ファンの数 | ファンの大きさ | 風力調整機能 |
---|---|---|
2つ | 16cm | なし |
大きなファンが2つ搭載されたシンプルなノートPCクーラーです。11.6~17インチまで対応しています。
RooLee WLS0010-JP
ファンの数 | ファンの大きさ | 風力調整機能 |
---|---|---|
5つ | 12cm、6cm | アナログダイアル |
アナログダイアルが2つあり、片方は中央のファン、もう片方は周囲4つのファンの動作を制御できます。最大風力にすれば冷却効果が高くなり、弱めにすれば静音になります。ファンを回転させると赤色LEDライトが点灯します。
HAVIT HV-F2056
ファンの数 | ファンの大きさ | 風力調整機能 |
---|---|---|
3つ | 11cm | なし |
699gと軽量なノートPC冷却台です。青色LEDライト付きです。
E-PRANCE Laptop Cooling Pad
ファンの数 | ファンの大きさ | 風力調整機能 |
---|---|---|
4つ | 12cm | アナログダイアル |
RooLeeと同じようにアナログダイアルが2つあり、風力の調整ができます。片方は奥の2つ、もう片方は手前の2つのファンを調整できます。青色LEDライト付きです。
ELECOM SX-CL03MSV
ファンの数 | ファンの大きさ | 風力調整機能 |
---|---|---|
2つ | 5cm | スイッチ切り替え |
冷却台ではない製品も買ってみました。ゲーミングノートPC用ではないので効果はあまり期待できません。スイッチで冷却重視と静音重視に切り替えられます。
冷却性能を比較
CPU、グラフィックボードの最高温度と最低温度を比較します。
製品名 | CPU最低温度 | CPU最高温度 | グラボ最低温度 | グラボ最高温度 |
---|---|---|---|---|
ノートPCクーラーなし | 41℃ | 74℃ | 53℃ | 94℃ |
BESTEK BTCPN2BK | 40℃ | 72℃ | 49℃ | 89℃ |
RooLee WLS0010-JP | 40℃ | 73℃ | 49℃ | 90℃ |
HAVIT HV-F2056 | 40℃ | 71℃ | 47℃ | 88℃ |
E-PRANCE Laptop Cooling Pad | 40℃ | 72℃ | 52℃ | 93℃ |
ELECOM SX-CL03MSV | 42℃ | 74℃ | 51℃ | 92℃ |
ゲーミングノートPCの形状のせいかわかりませんが、CPUの温度にはほとんど差が出ませんでした。誤差の範囲でしかありません。
しかし一方でグラフィックボードの温度にはそれなりに差が出ました。最も効果が高かったのは「HAVIT HV-F2056」です。温度が一時的に上昇してもすぐに下がっていったので冷却性に優れた製品だとわかります。
逆にELECOMのノートPCクーラーは全然駄目です。構造的にゲーミングノートPCから排出された熱い空気を取り込むことになるため、なかなか温度が下がりませんでした。ゲーミングノートPCには冷却台のほうがおすすめです。
結論!おすすめのノートPCクーラー
検証の結果おすすめしたいノートPCクーラーは「HAVIT HV-F2056」と「BESTEK BTCPN2BK」です。HAVIT HV-F2056はブルーLEDライト付きでデザイン性が高いこと、軽量なこと、冷却効果が高いことがおすすめポイントです。
そしてBESTEK BTCPN2BKは大きなファンで静音なこと、LEDライトがないのでどこでも使いやすいこと、幅広いノートPCのサイズに対応していることなどがおすすめポイントです。