CPUの性能をコントロールするThrottleStopとは
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CPUはパソコンの性能も消費電力も大きく左右するパーツであり、メーカー製パソコンではCPU性能をマザーボードから調整することでバッテリー寿命を延ばしたり温度を下げたりしています。
特にノートパソコンで多いファンレス仕様にする際には、定格より少し下げてCPUを使うことで熱暴走や他のパーツへのダメージを軽減しています。このようなCPUの調整は個人でも可能であり、ユーザーに合わせた調整を行うことで様々なメリットが生まれます。
そこで今回はCPUの性能をコントロールするThrottleStopについてご紹介します。
ThrottleStopはCPUの電圧や温度上限を変更できるソフトウェア
ThrottleStopは無償公開されているソフトウェアであり、CPUの電圧や温度上限をWindows上から変更できる珍しい機能があります。通常、CPUに関する設定はBIOS/UEFIから行う必要があり、パソコンを稼働させながら設定変更し様子を見ることは不可能でした。
しかしThrottleStopならワットチェッカーで消費電力測定をしながら電圧を下げ、効率良くバッテリー駆動時間を延ばす設定を突き詰めることが可能です。
十分な冷却環境があるならノートパソコンの性能向上も目指せる
内部スペースが少ないノートパソコン等ではCPU性能を下げることで冷却性能とのバランスを取ったりバッテリー駆動時間を延ばすことが珍しくありません。
ThrottleStopと使えばメーカー側で設定したCPU制限を書き換え、本来のCPUパフォーマンスを発揮出来るようにすることも更に省電力化することも可能です。
例えば常にACアダプターを繋いでバッテリー駆動させないユーザーなら、CPUに一切制限をかけず定格電圧で使用するパフォーマンス重視の使い方が可能です。
逆に出先などバッテリー駆動がメインのユーザーならCPUへの供給電圧を更に下げ、消費電力を抑えた分だけバッテリー駆動時間が延ばせます。
ThrottleStopによるハードウェア破損は自己責任
CPUの電圧や温度上限を変更した際に注意したいのは物理破損と安定性です。CPUやマザーボードにはハードウェアを守る保護機能が多数あるためThrottleStopでむちゃくちゃな数値を設定しても直接破損に至ることはありません。
しかし冷却性能とのバランスがあまりにも悪いと製品寿命が短くなるなど致命的な結果を招くこともあり、ThrottleStopを使ってCPU性能を引き上げた際は負荷を長時間かけた際の冷却パフォーマンスのチェックをおすすめします。もちろんメーカーのCPU設定を変更して破損させた場合、修理保証などは使えません。
まとめ
メーカーのCPU設定はあらゆるニーズを満たすバランス型であり、ThrottleStopを使いユーザーの使用スタイルに合わせれば必要とする性能を伸ばすことが可能です。
もちろん性能を向上させる設定変更は冷却性能とのバランスを考慮し、長時間を負荷がかかる使い方なら必要に応じて冷却台の追加などを行う必要がありますが、省電力化を目指すなら性能が許す限り突き詰めた設定が可能です。
もしパソコンの性能をチューニングしたい際はThrottleStopを使い自分好みの設定を試すことをおすすめします。