「メモリ増設作業」の失敗パターンと原因
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ゲーミングPCのアップグレードポイントといえば「メモリ」「CPU」「GPU」が代表的だと思います。
このうち、最も手軽なのがメモリアップグレード。抜いて挿すだけ、もしくは空きスロットに挿すだけなので、慣れれば非常に簡単です。
しかし、初心者のうち一定数は、このメモリアップグレードで失敗してしまいます。そこで、メモリ増設作業の失敗パターンをまとめてみました。
CPUクーラーとの間が狭くて交換できない
大型のトップフロー型CPUクーラーを設置していると、メモリスロットとの間にスペースがほとんど残らない場合があります。
一般的にはメモリを先にとりつけ、そのあとにCPUクーラーを設置するので、PCを組むときは大丈夫なのですが…。
メモリアップグレードは、PCが組みあがった状態で行うため、CPUクーラーが邪魔でメモリが取り外せないという事態になりがち。
この場合、一旦CPUクーラーを外さなければならないのですが、その過程でマザーボードを傷つけてしまい、メモリどころかマザーボードごと交換になってしまった友人を知っています。
このような事故を起こさないためには、少し面倒でもCPUクーラーを注意深く取り外していく必要があります。もしくは、メモリに干渉しにくいサイドフロー型のCPUクーラーを設置するかですね。個人的には後者がおすすめです。
挿しこみが甘い
これも非常によく起こりがちです。挿しこみが甘いままでもある程度は動作するのですが、隙間にホコリが溜まっていくことで故障の原因になることもあります。
なぜ挿しこみが甘くなってしまうかと言えば「メモリがしっかり挿しこまれる”手ごたえ”」を知らないからです。メモリをしっかり挿しこむと、両脇のレバーが自動的にメモリにひっかかるように起き上がるので、そのポイントを知ることですね。
新品のマザーボードとメモリの場合、挿しこみ口が硬く、結構な力を込めないと「カコッ」とハマらない場合があります。
「強く挿しこみすぎて折れてしまうのでは…」という不安はわかりますが、しっかり垂直に力をこめれば滅多に折れませんので、「カコッ」という手ごたえと両脇のレバーの動きに注目して押し込みましょう。
ちなみに、メモリの挿しこみが甘い状態で使用しつづけると、「フリーズ」「再起動」「ブルースクリーン」などが発生することもあります。
メモリ自体が故障するよりも、PC全体の不調につながる可能性が高いので、実はハイリスクな状態です。
「相性」が発生してどうにもならない
メモリは、PCパーツの中で最も「相性」がでやすいかもしれません。最近のメモリは品質が上がってきたため、相性問題はそれほど無くなりましたが、可能性はゼロではありません。
相性問題は、メーカーごとに微妙に仕様が違ったり、仕様の解釈が違ったりすることで発生すると言われています。
要は「表向きの規格は同じだが、中身の細かいところが微妙に違う」ことで起こるようなのですね。そのため、一度発生するとユーザー側で出来ることはほとんどありません。
相性が発生している状態でアレコレ解決方法を試すうちに、他の部分が不調になってPC自体が起動しなくなることもあります。
もし、以下のような状態が確認できた場合は、相性問題を疑ってみてください。
- 挿しこみは問題ないのに再起動やフリーズが起こる
- メモリを別のスロットに差し替え(隣接同士を交換など)しても不具合が起こる
- 他のメーカーのメモリと混在させると不具合が起こる
相性問題を解決するには、メモリをメーカーに送付して交換してもらう必要があります。メモリ増設の際には、相性保証が付いているかを必ず確認してください。