薄型ゲーミングノートPCにありがちな故障パターン
投稿日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
nvidiaのMAX-QやIntelのEVOなど、薄型ノートPCに関するプラットフォームが徐々に増えてきています。
今後、ノートPCは「超薄型・軽量・高性能」が当たり前になってきそうですが、当然のことながらデスクトップに比べると故障率のリスクは高いです。
そこで薄型ゲーミングノートPCにありがちな故障のパターンを整理してみました。
ストレージ、メモリ系の故障
まずストレージ系ですが、これは皆さんお分かりのようにHDDやSSDの故障ですね。
SSDやM.2 SSDへの移行が進む前は本当にストレージの故障が多かったです。2.5インチHDDは3.5インチに比べると耐久性が低く、衝撃に弱いイメージがあります。
なので、SSDが普及した後はストレージ系の故障が減ったことは間違いないでしょうね。一方、メモリの故障は今も一定数発生していると思います。
最近のメモリは品質が上がっていて、めったなことでは物理障害が起きません。また、メモリ同士の相性問題もでにくいので、原因不明の不具合は減っていると思います。
しかし排熱が弱い薄型ノートPCは、どうしてもメモリ周りに熱が溜まることがあり、これが故障の遠因になるようです。
あとは、薄型・軽量ゆえに手荒に扱ってしまうことで、メモリが不具合を起こすことも否定できません。薄くて軽いと、どうしても「ポンッ」とベッドなどに投げてしまいがちですが、これは辞めたほうがいいですね。
メモリが刺さっている部分は底面近くであることが多いので、衝撃がモロに伝わりやすいです。
CPU系の故障
CPUそのものが故障するのではなく、CPU周辺のコンデンサなどが故障するケースがあります。
これも突き詰めれば排熱の弱さが原因だと思うのですが、薄型ノートPCのCPUまわりは相当シビアな構造をしており、ぎりぎりのスペースで何とか排熱を行っている状態です。
デスクトップのように立体的なヒートシンクがあるわけではなく、大半を銅製のカバーのようなものに排熱用のファンと管がついていて、背面もしくは底面から排気するようになっています。
高さに制限があるので冷却というよりも「つねに熱を吐き出してサーマルスロットリングを防いでいる」といった状態ですね。
CPU周辺のコンデンサが異常をきたすと、基板ごと交換になるため修理費用が高くなります。DIYでコンデンサを交換できるならばよいのですが、精密な半田付け作業や回路に対する理解が必要ですから、ハードルは高めです。
USBまわりの故障
意外に多いのがUSBスロットまわりの故障ですね。やはり日常的に物理的な摩擦が発生する場所だけに、どうしても故障率が高いのかもしれません。
USBスロットの故障は、回路の不具合もさることながら「USBメモリを差し込んだままぶつけてしまい、奥にひっこんでしまった」など物理的な故障が多いことも特徴ですね。
USBスロットがマザーボードとケーブルでつながっているだけの場合は修理費用も安いのですが、仮に半田などで直付けされていると基盤ごと交換になってしまいます。
もし修理費用が高いようであれば、生きているスロットにハブを追加してスロットを増やすのがおすすめです。それか、保証修理などに出すかですね。
DIYはかなりハードルが高いうえに、直る保証がありません。
薄型ゲーミングノートPCに最も大切なのは「保証」です
もうお分かりかと思いますが、薄型ゲーミングノートPCの故障を単独で、DIYで直すのは至難の業です。
そもそも分解して元に戻すだけでも結構大変ですし、ぎりぎりのスペースを超効率的に使っているので、ほんの少しのズレやミスが命取りになります。
なので、保証が本当に重要になってきます。長く使うのであれば延長保証を付けるべきですね。個人的には、メモリ交換・SSD交換、その他物理的な原因を伴わない故障以外はプロに任せることにしています。