マザーボードに対応するメモリと互換性について
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あなたがパソコンを買い替えたら、古いパソコンから新しいものへとメモリを引っ越そうと思うかもしれません。そうすればメモリ8GB搭載パソコンから16GBに増やせたりします。
しかし必ずしもメモリを移行できるとは限りません。なぜならメモリには種類があり、さらにマザーボードごとに対応メモリが決まっているからです。
DDR3とDDR4の互換性は基本的にない
まず近年主流なのがDDR3とDDR4です。メモリの世代みたいなもので、速度だけでなくピンの数までが違います。ここ5年くらいでDDR3からDDR4へと移行してきているため、「古いパソコンのメモリはDDR3、新しいパソコンはDDR4」なんて状況になりがちです。
ここで問題が生じます。DDR3のメモリはDDR4対応マザーボードに挿すことができないのです。DDR3のピンは240、DDR4は288で形状に違いがあり互換性がありません。
だからメモリを引っ越そうと思っているなら、まずはDDR3かDDR4かを確認してください。また、モジュール規格もしっかり確認すべきです。同じDDRでも対応していないことがあります。
ちなみにDDR3とDDR4の互換性がある変態マザーボードもあったりしますが、あくまでも極一部です。
マザーボードによって対応するメモリが違う
メモリは形状だけでなくチップ規格やモジュール規格といった違いもあります。例えばDDR4にはPC4-17000、PC4-19200、PC4-21300等のモジュール規格があり、それぞれ速度が異なります。
で、問題はマザーボードごとに対応メモリが決まっていることです。例えば「ASRock H110M-HDV」はPC4-17000のメモリだけが使えます。それより高速なPC4-19200やPC4-21300は使えなかったり、速度が出なかったりするので注意が必要です。
そう考えるとメモリの移行って確認することが多くて結構面倒ですよね。新しいマザーボードを買うなら、幅広いチップ規格に対応した製品を選んだほうがいいでしょう。
マザーボードとメモリの大まかな対応表
では最後にチップセットとメモリの対応表をまとめます。一応きちんと調べたつもりですが、もしも間違いがあったらTwitter等でご連絡頂けると幸いです。
メモリ規格 | チップセット |
---|---|
DDR4 | Z390、Z370、H370、B360、H310、X470、X399、X370、B450、B350、A320、X299、Z270、H270、B250、X99、Z170、H110、H170、B150 |
DDR3 | Z270、H270、B250、Z170、H110、H170、B150、X79、Z97、Z87、Z77、Z75、H97、H87、H81、H77、B85、B75、Z68、P67、H67、Q87 |
なお、基本的なメモリの選び方については「メモリって何GB必要?ゲーミングPCにおすすめのメモリ容量と目安」の記事で解説しています。