OS用ドライブを新しいSSDに移行する手順
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OS用をインストールするCドライブ用のSSDは、あまり交換する機会がありません。
ストレージの交換といえばDドライブ、つまり「データ保管用ストレージ」ですからね。しかしOS用のドライブも劣化や故障予防対策として交換が必要です。
今回は、意外と認知されていない「OS用ドライブ」を新しいSSDに交換する方法を解説します。もちろん、OSはそのままです。
OS用ドライブを移行するために用意するもの
まず用意するものですが以下3つです。
- 現在利用しているSSDよりも容量の大きいSSD
- 外付けSSDケース(USB接続)
- クローニングツール
1についてですが、基本的には現在利用しているSSDよりも容量の大きいものが無難です。例えば現在のOSインストールドライブが500GBならば、1TB程度にしておくとよいでしょう。
拡張性が高まりますし、移行時に容量がギリギリだと何らかのエラーが発生する場合があります。このエラーを回避するためにも、容量は大きなものに交換してしまいましょう。
次に外付けSSDですが、これは現在利用しているSSDをUSB接続でPCに接続しておくために必要です。外付けSSDケースにつないだ利用中のSSDへ、OSごとインストールドライブをコピーするので、必ず用意しましょう。
3つ目のクローニングツールは、この作業の本命で、これがなくては非常に面倒なことになります。クローニングツールは、端的にいえば「現在の環境を丸ごと新しいドライブにコピーするツール」ですね。
文字通りクローンを作って移行します。この3つが用意できたら、早速新しいSSDへの移行作業を開始しましょう。
OS用ドライブの移行手順
では実際の手順です。今回は、サムソン製のクローニングツール「Magicianソフトウェア」を使うことを想定して解説します。
Magicianソフトウェアはサムソン製SSD製品の公式サイトからダウンロード可能です。こちらですね。
作業を開始する前にあらかじめダウンロードしておきましょう。
手順1:外付けSSDケースに新しいSSDを装着する
ケースの中に、新しいSSD(移行先のSSD)をセットし、USB接続でPCに接続します。特に注意点はありませんが、USB3.2Gen2に対応していれば安価なもので問題ありません。
手順2:Magicianソフトウェア(クローニングツール)をインストール
あらかじめダウンロードしておいたMagicianソフトウェアの実行ファイルをクリックし、PCにインストールしましょう。
手順3:暗号化を無効にする
SSDが暗号化されている場合には、無効にしておきましょう。無効にしておかないと、クローニングツールがSSDを認識しない場合があります。
暗号化を無効にする手順は、「設定」→「更新とセキュリティ」→「デバイスの暗号化」→「オフにする」をクリックですね。
手順4:Magicianソフトウェア(クローニングツール)を起動
Magicianソフトウェア(クローニングツール)を起動して「Data Migration」を選択すると、ソースドライブ(移行元ドライブ)はすでに選択された状態のはず。
次にターゲットドライブ(移行先の新しいSSD)を外付けSSDに指定しましょう。この状態でOKを押すと、OSのクローン作業が始まります。
手順5:移行後はSSDを換装
クローン作業が完了したら外付けSSDをPCから取り外し、シャットダウン(電源OFF)。この状態で外付けSSDの中にある新しいSSDを現在利用中のSSDと交換します。
これで今までのOSがインストールされた新しいSSDがPCに装着されることになります。
クローニングツールはSSDメーカーのものor有償のものがベター
基本的にOSドライブの移行は「クローニングツールを指定して、旧SSDから新SSDへデータをコピーする」という内容です。
ツールさえあれば特段難しいことはありません。どのツールも動作はほとんど同じですし。ただし、無償のツールは使い方がわかりにく場合があるので、できればSSDメーカーが公表しているものか有償のツールを使いましょう。
また、あまりにも高機能なツールは逆に使いにくいので、Magicianソフトウェアのようにシンプルなツールがおすすめです。失敗しようがない作業なので、落ち着いてチャレンジしてみてください。