自作PC初心者の鬼門「配線」をクリアするコツ
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自作PCを始めて間もないころ、最も苦労した作業といえば「細かい配線の処理」でした。
今でもネット上の書き込みを見ると、初心者ほど配線に苦労しているように感じます。そこで今回は、自作PC初心者の鬼門である配線作業のコツをまとめてみることにします。
配線の大きなポイントは4つ
まず、PCの配線の基本的な情報を頭に入れておきましょう。PCの配線は、見た目こそごちゃごちゃしていますが、実は結構単純です。
というのも、大きく分けると4パターンしかないからです。その4パターンとは、
- 電源からマザーボードに差し込む配線
- ケースファンからマザーボードに差し込む配線
- USBやイヤホン、マイクなどとマザーボードをつなげる配線
- ストレージとマザーボードをつなげる配線
のことを指します。パターン分けすると実に簡素なのですが、それぞれが複数の配線で構成されるので、見た目はかなり乱雑になるのですよね。これが初心者の頭の中を乱してしまうようです。
なので、まずはこの4パターンがあることを知っておいて、順番に処理していけば失敗することはほぼありません。
また、あまり知られていませんが、マザーボードの説明書に付属しているピンアサインという情報を見ると、配線の接続場所がすべて記載しています。
慣れてくるとピンアサインを見なくても問題ないのですが、サウンド関係やケースファン関係の差し込み場所はわかりにくいので、不安であればピンアサインを確認していきましょう。
配線作業をスムーズに進めるためには
あくまでも私のやり方ですが、上で分類したカテゴリー別に、落ち着いて処理していけば大丈夫です。私の場合、
- 電源からマザーボードへ接続する太いコネクタ(主電源ケーブルのようなもの)をつなぎ、グラボ用の補助電源ケーブルを伸ばしておく
- ストレージとマザーボードをつなぐ(SATA接続の場合)
- ケースファンとマザーボードをつなぐ(マザーボード上に「FAN1」などと記載があるピンを見つける)
- USBやイヤホン、マイク関係の配線をつなぐ
あとは配線を適度にインシュロックなどで縛っていき、ファンやマザーボードに直接触れないように整理していくだけです。
この整理でも戸惑う人がいるようですが、基本的に初心者のうちは見た目をあまり気にしないようにしましょう。
電源から伸びているケーブルの余り部分はマザーボード裏にまとめてしまえばよいですし、その他の配線もピンにストレスがかからない程度に縛って、浮かせておけば問題ありません。
どうしても気になるようなら、長めのインシュロックでPCケース内部の通気口などをつかって固定してしまえば大丈夫です。
無理に裏配線にこだわってピンやケーブルにストレスがかかりすぎると、PCが何かの振動で揺れた場合に接触不良の原因になります。なので、「見た目は後回し」の精神でまずはしっかり組み立ててください。
ケーブルマネジメント機能付きのケースもおすすめ
最近は配線に配慮したケーブルマネジメント機能付きのケースも登場しています。
代表的なところでは、NZXTのH7シリーズやコルセアのミドルタワー型ケースに搭載される「CORSAIR RAPIDROUTE ケーブル管理」などですね。
特にコルセアのRAPIDROUTEは、裏配線をベースにどこにケーブルを通すべきかが明確に示されていて、ごく自然に最適な配線処理ができます。
先日一度触ってみましたが、最短距離で効率よくガイドされているうえに固定もしっかりしていて、かなり便利そうでした。
もし配線に不安があるかたは、こうしたケーブルマジメント機能付きのケースを探してみてください。