PCパーツの交換欲求を我慢する秘訣
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あなたはPCパーツ交換の「連鎖」を経験したことがありますか?
PCパーツは、一か所交換すると、次々に不満な点が出てくるという特徴があります。特にゲーミングPCはその傾向が強いですね。
そこで、PCパーツ交換の「負の連鎖」を断ち切るための方法を紹介します。
そもそもなぜ次々に交換したくなる?
ゲーミングPCは本来、通常のPCよりも高性能なパーツを使用しているため、そのままでも十分な性能を持っています。
また、BTOメーカー製のゲーミングPCならばコストと性能の最適化が進んでいるので、基本的にはパーツ交換は割高になってしまいます。
それでもCPUを交換するとCPUクーラー、GPUを交換すると電源といった具合に、次々に交換欲求が湧いてきますよね。
もちろん、性能的に問題があれば交換欲求が湧いて当然なのですが、大半の人は「体感できない部分」も交換してしまうのです。
それはなぜか。これについて、車の改造マニアである友人が言っていた言葉がぴったりだと感じたので紹介します。
友人曰く「ひとつでもパーツを交換すると、そこから妄想が膨らんで”理想の姿”が出来上がってしまう」とのこと。
さらに、「目の前に常に実物があって、理想の姿をいつでも実現できる状態だから、我慢が効かない」とも言っていました。
この発言、そのままゲーミングPCにも当てはまりますよね。特に男性の場合、「理論と体感の一致」に快感を覚えてしまうタイプが多いので、なおさらこの言葉のようになります。
例えば、CPUを交換すると少し起動が早くなる、さらにベンチマークソフトの数値で性能アップも見えてしまう。CPUが持つスペック情報(理論)と起動時間やベンチマークの数値(体感)が一致してしまいます。
この状態が続くと、次の快感を求めてしまい、理想の姿を追い求めてしまうというのが私なりの「負の連鎖」の原因です。
負の連鎖(不要なパーツ交換)を断ち切るには?
最も簡単な方法は、「しばらくPCから離れる」ことなのですが、PCゲーマーはほぼ不可能でしょう。そこで、現実的な解決策を考えてみました。
「理想の姿」の実測値を正確に知る
私も何度か試しましたが、これは意外と効きますね。具体的にどういうことかというと、Youtube動画や個人ブログ、価格コムの口コミなどを徘徊し、自分の中にある「理想のゲーミングPC」に近いスペックを探します。
次に、そのスペックで動作させた感想や動画の内容をしっかり読み込みます。ここまでくると、理想の姿を妄想するほどのゲーマーなら、自分なりの答えが出てくるはずです。
つまり「お金をかけた割には今と大差ない」のか「これだけ変わるなら予算を投じる価値がある」のかの答えですね。
私は前者、つまり「大差ない」のほうが圧倒的に多かったです。もともと使用しているPCがどの程度かによりますが、少なくともゲーミングPCとして稼働しているのであれば、最低基準はクリアしています。
そこから、CPU・マザーボード・GPU・ストレージまで交換して、お目当てのゲームがどのくらい快適になるのか。今やネットの恩恵で、こうした情報は詳細に知ることができるはずです。
できれば、フレームレートの数値や消費電力まで把握しておきたいところですね。理論と体感の一致を他人の環境で疑似体験することで、パーツ交換の欲求を抑えられます。
電気代を計算してみる
上で紹介した方法では、「理想の姿がより具体的になってもっと欲しくなった!」という方もいるでしょう。
その場合は、パーツ交換後の電気代を「年単位」で試算してみてください。特にCPU・GPU・電源のアップグレードを我慢できそうにない場合には、電気代の計算が効果的です。
PCパーツの交換による電気代の変化は月単位・年単位で見ると、無視できないほどに大きいです。電気代を計算してみた結果「1年我慢してTDPが低いコスパモデルを買おう」という意思が生まれるかもしれません。
ちなみに電気代は、ゲーミングPCの1時間当たりの消費電力×新電力料金目安単価(KWh)で算出できます。
無理に我慢する必要はないが
多くの人にとってゲーミングPCは、自由に使える趣味の道具ですよね。お金ばかりを気にしても仕方がないので、無理に我慢する必要はないと思います。
ただし、世代交代が間近である、品薄で高騰しているなど、明らかに時期が悪いというシチュエーションは往々にしてあるもの。
時には交換の欲求をぐっと我慢して、より満足度の高い交換にこぎつけるための意思も必要だと思いますよ。