無刻印キーボードのメリット・デメリットとは
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キーボードのキートップにはアルファベットや数字が印字されていますが、これが全くない「無刻印」のキーボードがあります。
一見、つかいにくそうに見えて意外と根強い人気がある無刻印キーボード。なぜ売れるのか?使う際のメリットは?など無刻印キーボードに関する謎に迫ってみます。
そもそも「無刻印」のメリットは?
一般的な印字付きのキーボードを使う人ならば、無刻印キーボードのメリットが良くわからないと思います。
私も正直なところ、理解しがたいことが何度もありました。しかし、無刻印を愛する友人曰く、次のようなメリットがあるとのこと。
見た目が圧倒的に良い
何か機能的なメリットがあるのかとわくわくしていたのですが、真っ先に出てきた言葉は「だってすごくカッコいいでしょ?」でした。
確かにかっこいいのですが、これが最大のメリットかと疑問に思っていると「極論を言えばこれ以上の理由はない」とのこと。
もう少し詳しく聞いていくと、要は「刻印がいかにも”ここを打て”と命令されているようで嫌だ」とのことでした。
ちょっとどころではなく変わっている友人だと思いますが、言われてみればなんとなくわかるような…。
キーボードは常に目に触れ・手に触れるものですし、自分が最高にかっこいいと思う見た目は大切ですよね。モチベーションがあがりますし。
ソーシャルハッキング対策
実用上はこれが最も大きなメリットだと思います。ソーシャルハッキングとは「アクセス情報をオフラインの行動から盗みとる」手法です。
例えば「雑談の中で聞き出す」「離席中に画面を盗み見る」「背中越しに画面を見る」といった行動ですね。これらは社会的な行動を通したハッキング手法として知られています。
「キーボードの入力内容を盗み見る」というのもソーシャルハッキングのひとつであり、対策として無刻印キーボードが有効なのだとか。
個人的に配列を変えている無刻印キーボードなら、手元を凝視されても入力内容はわかりませんからね。なるほど、と思いました。
デメリットは盛沢山。しかし愛用者はお構いなし
一方、デメリットは本当に沢山あります。ざっと思いつくものだけでも、
- WindowsキーやAlt、Ctrlなどの入力ミスが多くなりやすい
- 配列を変えると覚えるまでに時間がかかり、混乱する
- 他人に貸すことができない、共有ができない
- (漆黒の場合)汚れが目立つ
などなど沢山ありますね。しかし、こうしたデメリットはお構いなしに使い続けるのが無刻印キーボード愛好者。
やはり見た目のスタイリッシュさと玄人感、武骨感は何物にも代えがたいメリットであるようです。
完全に無刻印は厳しい、という方へ「前面印字」がおすすめ
無刻印キーボードは、使いこなす前に相当の慣れが必要です。しかし、慣れずに挫折してしまう方もいます。そこで、「橋渡し」的なキーボードで練習してみましょう。
「前面印字キーボード」ならば、キートップではなくキーの前面に印字があるので、パッと見は無刻印に見えます。
また、印字はキーの陰に隠れて見えませんから、キートップを確認しながら打つ癖が徐々に抜けていき、無刻印にも対応できるようになるでしょう。
実使用の面からも「本当にわからないときは確認できる」「印字の剥がれや薄れの心配がない」と複数のメリットがありますからね。
最近はあの有名なFILCOからも「Majestouch 3 BLACK・NINJA」という前面刻印キーボードが出ています。無刻印の自作キーボードを目指す前に購入を検討してみてはいかがでしょうか。