なんか回線が重い…その原因はネットワーク輻輳(ふくそう)かもしれない
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インターネットを利用する上で「なんか重たいな…」と感じるストレスの一因、それが「ネットワーク輻輳」です。
今回は、ネットワーク輻輳のしくみとその解決策について、わかりやすく解説します。
ネットワーク輻輳とは
通信の世界では、複数のデバイスが一つのポイントに同時にアクセスしようとすると、その場所でネットワークが混雑することを指します。
たとえば、コンサートチケットの一斉販売や、災害時の電話回線など、同じ場所へのアクセスが急激に増える状況が考えられます。
こうした場合、通信速度の低下やサービスへの接続が難しくなり、それがネットワーク輻輳と呼ばれる現象です。
ネットワーク輻輳の原因
ネットワーク輻輳が発生する原因はさまざまですが、近年では動画共有サービスやクラウドサービスの普及により、急激なネットワークトラフィックの増加が挙げられます。
これにより、一時的に大量のデータが発生し、ネットワークが混雑しやすくなりました。
ネットワーク輻輳を確認するためには、ネットワークトラフィックのモニタリングツールを使用して、通信のパターンやピークタイムを確認します。
また、大規模なWebサービスなどに障害が生じていないか、全国的なネットワークが停止していないかなども判断基準となります。例えば以下のようなケースですね。
大規模なファイルのダウンロードまたはアップロード
家庭内で大容量のファイルをダウンロードしたり、クラウドに大きなファイルをアップロードしたりすると、一時的に通信が混雑しやすくなります。例えば、ビデオ編集ファイルやゲームのアップデートなどがこれに該当します。
同時に多くのデバイスがオンラインで動作する場合
家庭内でスマートフォン、タブレット、ラップトップ、デスクトップなど、複数のデバイスが同時にオンラインで動作する場合、これらが同じネットワークを共有することで通信が混雑しやすくなります。
大規模なイベントのストリーミング
大規模なスポーツイベントやライブコンサートなど、多くの人が同時にオンラインで視聴する場合、通信が集中して輻輳が発生することがあります。
オンラインゲームのイベントや新作リリース
オンラインゲームのイベントや新作ゲームのリリース日など、多くのゲーマーが同時にオンラインでプレイすると、通信が集中して輻輳が発生することがあります。
ウィンドウズアップデート日
定期的なウィンドウズアップデートが行われる日には、多くのユーザーが同時にアップデートを行うため、通信が混雑しやすくなります。
大規模なオンラインイベントやセール
大手オンラインショップがセールを実施する日や、大規模なオンラインイベントが開催されると、多くの人が同時にウェブサイトにアクセスしようとするため、通信が混雑しやすくなります。
ネットワーク輻輳の解決策
ネットワーク輻輳を解決するには、いくつかの対策が考えられます。
ネットワークの帯域拡大
ネットワークの帯域を広げることで、より多くのデータが同時に処理できるようになります。これは、渋滞する道路の幅を広げるようなものです。ただし、帯域を広げるのは一般ユーザーには無理なので、現実的ではありません。
IPv6(IPoE方式)の導入
PPPoE方式からIPoE方式に切り替えることで、ネットワークの帯域を広げ、輻輳が発生しにくくなります。
処理能力の高いルーターの導入
ルーターの性能は通信速度に大きな影響を与えます。セッション数やスループットが高いルーターに交換することで、輻輳の悪影響を最小化することが可能です。
まとめ
ネットワーク輻輳は、快適な通信を阻害する要因となりますが、正しい対策を講じることである程度は解消できます。
個人的には、ウィンドウズアップデートや大手携帯キャリアの通信障害などの影響を受けやすいと感じているので、もし輻輳を疑った場合はこうした状況が起こっていないかも確認しましょう。