携帯ゲーミングPCが流行の兆し。各社の動きを比較
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GPD WINが世間に認知されたことを受けてなのか、「携帯ゲーミングPC」という言葉が浸透してきましたね。
ゲーミングPCとも携帯ゲーム機とも違う独自路線を行く携帯ゲーミングPC。さまざまな企業から新型がリリースされ始めています。そこで、各社の動きを追ってみました。
携帯ゲーミングPCとは
まず携帯ゲーミングPCの定義をはっきりさせておきましょう。
携帯ゲーミングPCとは、簡単に言えば「携帯ゲーム機の形状にしたゲーミングPC」です。
ゲーミングPCなので、OSはほぼWindows(もしくはほかの汎用OS)が搭載されていて、CPU+GPU+メモリ+ストレージという一般的なPCと同じ構成を持っています。
形状はSwitchのような両手で左右からつかむタイプが大半。左側に十字キー、右側にボタン4つ+スティックなどの入力装置が配置されることがほとんどです。
サイズは8~9インチサイズの液晶+左右の入力デバイスで、横幅が25~30センチ、縦幅が13センチ、厚みが4~5センチくらいですね。重量は700~900g程度です。
コンシューマー機のように専用設計のCPUやGPUではなく、ゲーミングPCに採用される汎用的なパーツを詰め込んでいることから性能が高く、ゲーム以外の用途にももちろん使えます。
スマホよりも高性能で大型、タブレットよりもゲーム向き、ノートPCよりも持ち運びやすいという、「ありそうで無かった」利便性がうけて、近年徐々に市場が大きくなっています。
各社からリリースされる携帯ゲーミングPC
さて、この携帯ゲーミングPCですが、大手PCベンダーから続々と新型リリースされています。
Legion Go
まずLenovoです。Lenovoからは、8.8型携帯ゲーミングPC「Legion Go」が発売されました。
Legion Go 134860円
OS:Windows 11 home
CPU:Ryzen Z1 Extreme(8コア/16スレッド)
GPU:Radeon Graphics(CPU内蔵)
メモリ:16GB LPDDR5X-7500
ストレージ:512GB SSD
Switchのように左右のコントローラーを取り外して使えるほか、右コントローラーをコントローラードックと組み合わせて縦グリップのマウスとしても使える「FPSモード」を搭載しています。
AYANEO KUN 国内正規版
次は中国のPCメーカーであるAYANEOからリリースされた「AYANEO KUN 国内正規版」です。
AYANEO KUN 国内正規版 206900円(32GB版)
OS:Windows 11 home
CPU:Ryzen 7 7840U(8コア16スレッド)
GPU:AMD Radeon 780M(CPU内蔵)
メモリ:32GB
ストレージ:2TB SSD
コントロール部分の取り外しはできないものの、グリップしやすそうな形状とタッチパッド対応の画面、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、Windows Hello顔認証など先端技術にも対応しています。
ちょっと価格が高いのですが、1ランク下の16GB版ならば18万円ほどなのでこちらを購入するのも良いでしょうね。CPUがノートPC向けの汎用品なので性能は確かだと思います。
ASUS ROG Ally
3つ目はASUSの「ASUS ROG Ally」です。
ASUS ROG Ally 約11万円
OS:Windows 11 home
CPU:Ryzen Z1 Extreme(8コア/16スレッド)
GPU:Radeon Graphics(CPU内蔵)
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD
モニターサイズが7インチと前述の2機種に比べると小型ですが、性能は大差ありません。ゲーミングPC用パーツの最大手であるASUS謹製のデバイスですので、信頼性の高さは折り紙付きだと思います。
標準搭載されている独自の冷却システム「ゼログラビティ」が特徴で、背面のファンが常に本体を冷却する仕様。フルHDで小型の携帯ゲーミングPCとしてはとても使いやすいのではないでしょうか。
ネックは価格か?
数年前はクラウドファンディングなど一部のマニアが買うだけだった携帯ゲーミングPCも、ようやく量販店に出回るようになりました。
中華性が多いのですが、今後は日本のメーカーも参入する可能性があります。BTOメーカーが携帯ゲーミングPCを出すかもしれないので、この界隈には注目したいところですね。
個人的にはまだまだ高いので、「10万円未満」で使いやすい8インチサイズあたりが出てほしいです。