PCが不安定な原因は「延長コードの多用」かもしれない
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「何を試してもPCの不安定さが解消されない」という場合、私ならば「電力の不安定さ」を疑います。
つまり、電源まわりや電源より先の「コード」の部分ですね。なぜなら、延長コードがPCの不安定さの原因になっていることがあるからです。
延長コードでPCが不安定になるのは「電圧降下」が原因?
日本ではあまり体感できませんが、電気には「質」があり、質が悪い電気は機械の不具合を引き起こします。
例えば、自宅にきている電気自体には問題が無くても、そこからさまざまな分岐を行うと、電気の質は低下します。
簡単に言えば「延長コードのタコ足配線」ですね。
ひとつのコンセントが持つ電気容量は決まっていて、電源タップや延長コードには「12A 125V」「合計○○Wまで」といった表記があると思います。この表記が延長コードの最大容量です。
もし、PCやスマホなどの電源をつなぐことで合計使用量がこの表記を超えると、発熱・破損などのリスクが上がります。ちなみに一般的な電源タップや延長コードは、最大1500Wまでがほとんどですね。
では、1500Wを超えないとしても、常に合計容量ぎりぎりの状態で使用するとどうなるのでしょうか。
上限ぎりぎりで使用すると、電圧が落ち(電圧降下)て、PCやスマホに想定外の負荷をかけてしまうことがあります。つまり、急に再起動がかかったり、妙にゲームが重くなったりと、故障のような症状が頻発するわけです。
ちなみに電圧降下とは、複数の機器を同時に使用することで、延長コード内にある回路上の電圧が、通常のコンセント供給電圧(日本では100V)より低い電圧になってしまう現象です。
電圧が低くなると、機器すべてに電力不足が発生し非常に危険な状態になります。複数の蛇口がある水飲み場に例えるならば、蛇口を1個だけあけると水の勢いは正常なものの、5個以上同時に使うとそれぞれの蛇口で水の勢いが弱くなる現象と一緒です。
電圧降下で電力不足にならないためには
最も簡単なのは、「延長コードを使用せずに壁のコンセントに直接PCの電源ケーブルを挿しこむ」ことですね。
ゲーミングPCのように高付加時の消費電力量が大きい機器は、できるだけ「壁に直挿し」がおすすめです。私もかれこれ10年近く、PCの電源は壁に直挿しですね。
また、別な対策としては最大容量の大きい延長コード(電源タップ)を選び、PC以外はなるべくつながないようにする、という方法もあります。
あとは壁のコンセントとPC電源の間にUPS(無停電電源装置)を挟むという方法もあります。USPは、一定時間、停電や電力の瞬断に耐えられるように電力を調整してくれるデバイスです。
少し高価なのが玉にキズですが、地震や停電対策としても使えますね。ただし、高容量なUPSがあまりない、というのがネックです。
個人的には、「できるだけ壁に直挿しする」という方法で問題ないと思います。自宅の間取りやコンセントの位置、物理的な設置場所の関係でどうしても延長コードがひつようなときは、PC電源のみを接続するようにしましょう。
特に最大消費電力が大きなゲーミングPC(=GPUとCPUの消費電力が大きい)は、注意してください。知らず知らずのうちにPCを痛めてしまっているかもしれません。