電源も関係する?コイル鳴きの原因と防止策
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ゲーミングPCを購入するうえで、今でもお悩みのひとつに挙げられる「コイル鳴き」。
コイル鳴きの大半はグラボから発生するのですが、この原因が非常にわかりづらいうえに、いったん発生するとなかなか止まりません。
独特の「ジーー」という異音、気になりますよね。グラボのコイル鳴きの原因は複数ありますが、今回は特に重要なものをピックアップして防止策を解説したいと思います。
グラボのコイル鳴きはなぜ起こるのか
早速、グラボのコイル鳴きをまとめてみましょう。コイル鳴きは大体以下のような原因で発生します。
電源回路と電磁波によるもの
コイル鳴きは、主に電源回路に使用されているコイルやインダクタ、コンデンサなどの電子部品が高周波の電流により振動し、音を発生させる現象です。
また、振動は電磁的な力によって引き起こされ、電流が変動する際に部品が物理的に微細な振動を起こします。
外見上は全く異常がない(コイル自体も震えていない)のに音だけが出るのは、こういった原因によるものです。
特に、高負荷状態でグラボが動作しているときや、高いフレームレートを出力している際に発生しやすいですね。
取付精度によるもの
また、部品の製造品質や取り付け状態も影響を与えることがあります。
コイルやコンデンサが基板上でしっかり固定されていない場合、振動が増幅されて音が大きくなる可能性があるからです。
以前はマイナーなベンダー製のグラボでよくコイル鳴きが確認されていましたが、最近はベンダー依存ではない模様。
出力が大きくなっていて、どれだけ高精度でもコイル鳴きが出てしまうので、もはや運なのかもしれないですね。
電圧変動が激しいから
さらに、電源ユニットから供給される電力の品質や、電圧の変動もコイル鳴きの一因となることがあります。
コイル鳴き自体はハードウェアの故障ではなく、性能や寿命に直接的な影響を及ぼすものではありません。
しかし、電圧や電流の不安定さは、グラフィックボードのコイルやコンデンサなどの電子部品に予期せぬ負荷をかけます。
特に、電源ユニットが供給する電力がノイズやリップル(電圧の微細な変動)を多く含む場合、電子部品の振動が増加する傾向があるようですね。
高品質な電源ユニットを使用することで、電力供給の安定性が向上し、コイル鳴きを軽減または防止できるかもしれません。
コイル鳴きの防止策
以上を踏まえたうえで、コイル鳴きの防止策をまとめると以下のようになります。
- 電源の品質を高める
- 高負荷状態を連続して何時間も続けるような使い方は避ける
- グラフィック設定の調整やフレームレートの制限を行う
1はお金がかかりますが、最も重要かもしれません。2と3は、お金はかかりませんが手間がかかりますね。
個人的には電源の品質をあげるとコイル鳴きがでにくいという経験があるので、もし予算に余裕があれば1がおすすめです。
意外なところでは「グラボのファンの回転数を下げる」という対策もあるのですが、これはコイル鳴きというよりもファンの静穏性を上げるために有効ですね。
発生してしまうとかなりのストレスになるコイル鳴きですが、上記の対策でかなり防げますのでぜひ試してみてください。