脱初心者!PC自作で揃えておきたい便利ツール
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自作PC初心者のうちは、工具として「ドライバーセット」「結束バンド」「ニッパーとペンチ」あたりを揃える方が多いようです。
これだけあればほとんど困ることはないのですが、今回はもう一歩先を見据えて便利なツールを紹介します。もっと効率よく、安全に自作したいという方は参考にしてみてください。
最強の効率化ツールの一角「電動ドライバー」
脱初心者に向けてまず入手したいのが「電動ドライバー」ですね。自作PC用なので小型なもので十分ですから、一台は持っておきましょう。
ネジ回しの労力がほとんどゼロになるので、疲労や集中力の低下を防ぐことができます。
電動ドライバーは「ガンタイプ(銃のような形状)」と、通常のドライバーのようなストレートタイプがあります。
どちらを購入しても良いのですが、自作PCの場合は、ストレートタイプのほうが使い勝手が良いかもしれません。具体的な商品としては、ベッセル社の「電ドラボール」などですかね。
電動・手動切り替えがスムーズで、持ち変える必要がありません。グリップ部分にLEDライトが組み込まれていたり、micro USBで充電できる点も、PC周りの工具として強いですね。
ネジ山をなめてしまっても安心「特殊ペンチ」
自作PCあるあるのトラブルのひとつに「ネジ山をナメてしまうこと」があります。実は、地味にやっかいなトラブルですよね。
マザーボードの隅っこのほうにあるネジを回そうとしたら、暗くてよく見えず、微妙に大きさの違うドライバーでグイっとやってしまうこと、ありませんか?
手探りでグリグリしているうちに、気が付けばネジ山が削れてしまっていて、どうやっても回すことができない。この状態、非常に困りますよね。
こうした状況を解決できるのが特殊ペンチ。刃先に横溝と縦溝が切ってあり、がっちりネジの頭をホールドしても滑らないため、ネジをつかんだ状態で回転させられる優れものです。
1本あると非常に便利かつ心強いですよ。具体的な商品としては、エンジニア社の「ネジザウルス」などがありますね。皿ネジ用の「ネジザウルスバズーカ」も要チェック。
さらに、小さくでデリケートなパーツをしっかりつかむペンチや、銅線の先っぽもしっかりつかめる極細のラジオペンチも持っておくと、細かい作業の精度があがりますよ。
私もホーザンの「リードペンチ」や「ミニチュアラジオペンチ」を使っています。特にミニチュアラジオペンチは、先端が0.6×1.1mmという極細使用で、ネジだけでなくジャンパピンや細いケーブルもしっかりキャッチできます。
ただし、CPUやメモリをつかむと先端が細いために強く圧力がかかり、破損する可能性もありますので使い方には十分注意しましょう。
静電気の気遣いは無用「木製ピンセット」
最後に紹介する技ありツールは、木製のピンセットです。特におすすめなのは竹でできたピンセット。
一昔前に、竹製のキーボードが流行したことがありましたが、まさかピンセットまで竹になるとは思いませんでした。
この竹ピンセット、色物系のツールかと思いきや、なかなかの本格派です。まず、精密機械の大敵である静電気を発生させない使用のため、破損のリスクが大きく低下します。
また、木の繊維については紙ヤスリでメンテナンスできることも特徴。同じくホーザンから販売されている「竹ピンセット」は、私も最近になってその優秀さを知りました。
静電気だけではなく、磁器も帯びないのでネジや金属片がくっつきにくく、竹の特性として熱にも強い。唯一の弱点といえば、力を入れすぎると割れてしまうことですが、1つ500円程度ですから大きなダメージではありません。
マザーボードに落としてしまったネジや部品をつまむ際に、重宝しています。
中級者以上はツールにも力を入れよう
自作PCに限らないことですが、機械の組み立てスキルは、あるところで伸びなくなります。それ以降に差がつくとすれば、それは道具や環境の差です。
つまりツールにどれだけ投資できるかで、組み立てスキルを左右するのです。今回紹介したツールに高額なものはなく、全て購入しても1万円でお釣りがくる程度。
この機会に、ちょっと良い道具を揃えてみてはいかがでしょうか。