「クリーンブート」「セーフモード」「スリープモード」の特徴と手順
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PCにはさまざまな動作モード/起動モードがあり、状況に応じて使い分けることが大切です。しかし、PCゲーマーの中には「つけっぱなし」の方も多いはず。私も何を隠そうつけっぱなし派(モニター以外)な時期がありました。
あまりにもつけっぱなしの期間が長いと、各モードの使い方を忘れますよね。そこで今回は、PCメンテナンスに欠かせない「クリーンブート」「セーフモード」「スリープモード」の3つについて再学習してみたいと思います。
クリーンブート(Clean Boot)
クリーンブートは、システムが最小限のドライバやサービスのみで起動する状態を指します。
つまり、システムのスタートアップ時に自動的に起動するプログラムやサービスが制限されます。
クリーンブートを行うことで、不要なプログラムやサービスが原因で発生する問題を特定し、トラブルシューティングが可能になります。
クリーンブートでは問題がソフトウェアに由来しているかハードウェアに由来しているかを判別できます。
クリーンブートのやり方(Windows10)
- タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックし、スタートメニューを開く
- 検索バーに「msconfig」と入力
- 検索結果から「システム構成」または「System Configuration」を選択して、ユーティリティを起動
- システム構成ユーティリティ内で「サービス」タブをクリックし、一番下にある「すべて非Microsoftサービスを非表示にする」にチェックを入れる
- 「スタートアップ」タブをクリックし、「タスクマネージャーを開く」をクリックし、タスクマネージャーで各アイテムを右クリックし、「無効化」を選択
- 変更を保存するためにOKをクリックし、再起動を行う
セーフモード(Safe Mode)
セーフモードは、Windowsなどのオペレーティングシステムが基本的なドライバとサービスのみを使用して起動するモードです。
通常、不安定な状態でシステムが正常に起動しない場合に使用されます。
セーフモードでは、基本的なドライバとサービスのみがロードされ、不要なプログラムやドライバが無効化されます。
セーフモードは通常、システムが不安定で正常に動作しないときに利用され、トラブルシューティングが目的です。
クリーンブートは、問題特定を目的として、通常の状態で発生する問題がソフトウェアに由来しているかどうかを確認するために使用されます。
セーフモードのやり方(Windows10)
- タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックし、スタートメニューを開く
- 歯車のアイコンをクリックして「設定」を開く
- 設定画面で「更新とセキュリティ」を選択する
- 左側のメニューで「回復」をクリックし、「詳細な起動オプション」の下にある「再起動」をクリック
- 再起動後に表示される画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」を選択し、「起動設定」をクリック
- 「再起動」をクリックし、表示される一覧から「4」または「F4」キーを押して「セーフモード」を起動
スリープモード(Sleep Mode)
スリープモードは、コンピューターを一時的に停止させ、エネルギーを節約するモードです。
操作を再開すると、開いていたアプリケーションやドキュメントはそのまま保持されています。
スリープモードでは、電源は一部の部分のみが動作し、CPUや他のパーツは停止状態にあります。
スリープモードは、省電力化が目的であり、クリーンブートとセーフモードはトラブルシューティングとメンテナンスが目的ですので、根本的に用途が異なりますね。
ただし、スリープから復帰で不具合が起こる場合は、切り分けのために使用することもあります。特にメモリやストレージ、電源まわりですね。
スリープモードのやり方(Windows10)
- タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックし、スタートメニューを開く
- 歯車のアイコンをクリックして「設定」を開く
- 設定画面で「システム」を選択
- 左側のメニューで「電源とスリープ」を選択
- 「スリープまでの時間」とスリープに入るときの動作を指定する
各モードをしっかり活用しよう
最近のPCは24時間365日つけっぱなしでも、滅多に壊れません。しかし高負荷状態が続くとどうしても不具合がおこりやすくなるため、月に1回程度はクリーンブートやセーフモードで様子を見ましょう。
スリープはデスクトップならばあまり使い道がありませんが、ノートPCの場合は非常に重宝します。いつでも3つのモードを使い分けられるように、やり方を覚えておきたいですね。